イングリッド・バーグマンで「ガス灯」ですからメロドラマだど思って見ていると、サスペンスでした。もっとも、冒頭で殺人事件が起きていますからそうでもないのですが、「カサブランカ」「誰がために鐘は鳴る」のイメージがあって...。
 霧深いロンドンにボウッとガス灯が灯る時代の話です。霧の中から美女が現れ、霧の中に殺人鬼が消えるわけですから、これはもう舞台としては最高です。

 両親を亡くしたポーラ(イングリッド・バーグマン)は声楽家の伯母とロンドンで暮らしています。この伯母が殺され事件は迷宮入り、ポーラは傷心を抱いてイタリアに留学します。そこでピアノ奏者アントン(シャルル・ボワイエ)と出会い恋におちます。この辺りはメロドラマで、モノクロームの画面にバーグマンの魅力が躍ります。
 このシーンです。