中学校の先生フランソワ・ベゴドーの小説『教室へ』の映画化で、著者が脚本に参加し主演しているという珍しい映画です。フランソワ・ベゴドーさんは、今でもこの映画の様に教師なんでしょうか?。

 映画としては面白くも何ともありません。といちおう書きます。
  舞台はパリ20区にある公立中学校。映画は事件や大きなドラマがあるわけでもなく、国語の教師フランソワ先生の担任するクラスの授業風景をひたすら描きます。登場人物は、この先生と校長、同僚教師と24人の生徒だけ。
 「パリ20区」「学校」と言うだけで、フランス人にはピンとくるのでしょうね。検索すると、移民の多い下町で、あまり治安もよろしくないとのこと。「パリ20区」の環境を反映して、24人の生徒の多彩さにまずビックリします。多彩と言っても生徒の個性ではなく、アルジェリア、リマ、中国など人種の多様さです。日本ではちょっと考えられません。