「ハードボイルドの傑作」だそうです。「傑作」と云う言葉には弱いですね。ちょうどBSで放映されていたので見てみました。1941年の公開、モノクローム、主演があの“ボギー”ことハンフリー・ボガード、さすがに「古い」です。

 ストーリーはどうと云うことはりません。私立探偵サム・スペード(ハンフリー・ボガート)のもとにNYからやってきた婦人ブリジッド・(メアリー・アスター)が現れ、駆け落ちした妹探しを依頼します。駆け落ち相手と接触しようとしたサムの相棒が射殺され、事件は意外な方向に発展します。サムは、巨額の価値を秘める「マルタの鷹」争奪戦に巻き込まれることとまります。
 サムの相棒を殺した犯人、オショーネシーの正体が明らかになり、「マルタの鷹」を追う胡乱な人物が登場しますが、話はそれだけです。昨今のプロットにプロットを重ねた複雑なサスペンスに比べると、これだけ?どこが傑作?と云うことになります。どうも、この映画の楽しみ方は別にあるようです。