全10巻を読み始めました。世界史音痴ですから、WWⅡの勉強みたいなものです。
 
 第1巻は、ヒトラー誕生(1889)から1936年のラインラント進駐、ベルリン・オリンピックまでを扱っています。残りの9巻で、ヒトラーの生涯56年のうち1936~1945年の9年間を描くことになります。
 第1巻は盛り沢山です。睾丸が1個しか無いヒトラーが、美術学校の受験に失敗し政治家を目指すところから、「ミュンヘン一揆(ビヤホール一揆)」、「長いナイフの夜」を経て首相、大統領権限を持った独裁者に駆け上ります。高校中退のチョビヒゲの小男が、ドイツの最高権力を握る不思議の物語です。
 何故ヒトラー伍長が“ヒトラー総統”になったのか?ポイントはこの辺りです。著者は面白い表現を使っています。

  空腹になれば両極に走り満腹になれば中心に集まる