kindleで『源氏』を読んでいます。さてどこまで続くのやら。第1巻は桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫です。

 源氏物語は、帝の皇子でイケメンで教養も高いというスーパースターの「色好み」を描いた王朝文学、という程度の知識しかありません。高校の古文の教科書で習ったことはあるのですが、小説として読んだのは初めて。教科書に載せるくらいだから、さぞかし「もののあはれ」たっぷりの、情緒的な物語だと思っていたのですが、読んでビックリ。早い話が、光源氏の女色の物語ではないですか!。

 「箒木」に、あの有名な「雨夜の品定め」が出てきます。光源氏、頭中将、左馬頭、藤式部丞のプレイボー4人による女性談義です。4人とも高等遊民?みたいなものですから、それぞれの女性遍歴を披露しながら、こういう女性は一級品だ、ああいう女性は下等だとか勝手なことを論議しています。軽く聞き流して(斜め読みして)、源氏と空蝉の恋模様に移ると、眠気が吹っ飛びます(毎晩、寝る前に読んでます、笑)。
 「桐壷」で誕生した源氏が、次の第2帖「帚木」で17歳となって早くも色恋沙汰ですから呆れます。