リュック・ベッソンというと、何と言っても、殺し屋と風変わりな少女の交流を描いた『レオン』が圧倒的に面白いです。『アンジェラ』あたりで才能を使い果たしたのか、『アーサーとミニモイの不思議な国』3部作で引退するとか言いながら、『アデル/ファラオと復活の秘薬』などという駄作を作ったり、今度はスーチーさんを描いた映画です。
 という、リュック・ベッソン26歳の出世作だそうです。

 冒頭から派手なカーチェイスがくり広げられます。追う方も追われる方もタキシード姿、さすがベッソン!。追われるフレッド(クリストファー・ランバート)の車はトンネルに潜り、地下鉄ホームの人混みに紛れ込んで逃走。何が何だかよく分かりませんが、フレッドはどうやら泥棒だったようで、大邸宅の金庫を破って書類を盗みだして逃亡を図りカーチェイスとなったようです。