書名からしてもう嫌韓本、著者のシンシアリーという名前からして怪しそう(笑。著者は辛口韓国批評のシンシアリーのブログ(日本語)を主催する韓国人Bloggerで、『恥韓論』はそのblogが本となったものだそうです(このblogは面白いです)。近年『反日種族主義』、『親日派のための弁明』など韓国人による韓国批判が相次いで出版されています。本書もそうした一冊。

反日の起源
 韓国人はなぜ日本をこれほど嫌うのか?という疑問です。日本は「日韓併合」で朝鮮の近代化に手を貸していますから、感謝こそされ非難される謂われはないわけですが、「反日」は止むことはありません。
 第一章『「反日」の起源』では「憲法前文」を取り上げます。前文が韓国のルーツは3・1運動と臨時政府だと謳っていることを版日の根拠のひとつとしています。反日は朝鮮通信使の時代からありますから、伝統的「反日」があって憲法前文が生まれたのでしょう。朝鮮通信使は両班階級ですから、彼らの事大主義と小中華思想がその大もとでしょう。小中華思想では、国の優劣を中華からの距離で測りますから、中華から遠く離れた日本は「夷狄」ということになります。朝鮮より劣った日本が、好太王、百済・新羅の時代から半島に攻め入り、壬辰倭乱で侵略し、あまつさえ日韓併合までやったわけですから、「千年の恨みは忘れない(朴槿恵)」となるのでしょう。
 儒教に由来する事大主義、小中華思想は両班階級のものですから庶民は無関係、倭寇の時代には日朝仲良く?半島、東シナ海沿岸を荒らし回っていた歴史もあるわけです。現在の韓国は両班ばかりになったのでしょう。

 日韓問題にはいろいろありますが、慰安婦、いわゆる徴用工、竹島の3つが主なものです。これらは、『反日種族主義』、『親日派のための弁明』によってその虚構が論破され、慰安婦は性契約による娼婦だということがハーバードのラムザイヤー教授によって証明されています。理性的に考えればこれらを反日カードに使うことは最早出来ない筈なのですが、相変わらず反日の拠り所となっています。

家計負債と慰安婦問題
 著者も第三章「韓国がひた隠す自国の性奴隷」で慰安婦問題を取り扱っています。国内外に慰安婦問題を抱える韓国が70年前の日本の慰安婦を避難する資格はないという話です。これを韓国の「家計負債」と絡めたところが本書の特徴です。