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映画 ペールライダー(1985米) BSシネマ [日記(2014)]

ペイルライダー [DVD]
 原題、Pale Rider。クリント・イーストウッドの監督、制作、主演の西部劇です。なんとクリント・イーストウッドが牧師に扮しますが、最期は拳銃で悪人を撃ち殺すという、つまるところ普通の西部劇。原題のPale Rider、「蒼い馬に乗る人」で、聖書からもらってきています。

見よ、蒼ざめたる馬あり、これに乘る者の名を死といひ、陰府(よみ)、これに隨ふ(ヨハネの黙示録)

女の子がこの一節を読んでいるちょうどその時、クリント・イーストウッドが灰色の馬に乗って現れたので、『ペイルライダー』、「蒼ざめたる馬」。悪人にとっては死神みたいなものですから、まぁ当たっています。

 冒頭、馬に乗った一団が、開拓者の集落を襲い暴虐の限りをつくします。なんだナンダ!。実は、この集落は砂金を採る人々の集落で、自分の鉱区で砂金を掘り尽くした採掘業者が、彼らを土地から追い出すため手下を使ってやったイヤガラセです。これでもう分かりますねぇ。ペイルライダーが零細採掘者を助けて採掘業者をやっつけるという構図です。ナンダと言ってしまっては身も蓋もありません。この善悪がはっきりしている単純な構図こそが、西部劇の良さです(水戸黄門?)。
 これだけでは面白くないので、西部劇の名作『シェーン』の構図も借りてきます。

流れ者のガンマン、シェーン=クリント・イーストウッド
開拓民=砂金採掘者ハル
開拓民の妻=夫に去られた婦人サラ
「シェーン カムバック」と叫ぶ少年=サラの娘ミーガン

 役者が揃って、クリント・イーストウッド版『シェーン』が始まります。クリント・イーストウッドとサラのプラトニックな恋愛もあって、最期はサラの娘が去ってゆくペイルライダーに向かって「牧師様ぁ~!」(一応クリント・イーストウッドは牧師ということになっています)、で幕。アハハハハですが、それなりに楽しませてくれる映画です。

監督、制作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド マイケル・モリアーティ キャリー・スノッドグレス

タグ:BSシネマ
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