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映画 グランド・キャニオンの対決(1959米) BSシネマ [日記(2014)]

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 アリゾナ州の田舎町の保安官補レス(コーネル・ワイルド)を主人公にしたアクション映画?です。原題は“Edge of Eternity”ですが、舞台がグランド・キャニオンですから、てっとり早い邦題を付けたのでしょう。

 冒頭、グランド・キャニオンを双眼鏡で眺める男が登場し、この男が殺されそうになり、逆に犯人はこの男に崖から突き落とされてしまいます。と思うと、黄色いオープンカーが猛スピードで疾駆し、保安官補がこれを捕まえ、ナンダ単なる交通違反か...運転していたのは美女(ヴィクトリア・ショウ)。今度は谷底に突き落とした男が、金鉱山の廃屋で殺されるというスピーディーで謎めいたオープニングは、なかなかのもの。1960年代のTV映画を見ているような気分に浸れます。

 保安官、金鉱山、殺人という三大噺となります。ストーリーは、殺された男の身元を洗ううちに第2第3の殺人事件が起きて金の盗掘という犯罪が現れます。最後は、グランド・キャニオンの谷に架るロープウェイのゴンドラ上で、保安官補と犯人の大格闘が演じられ →the end。犯罪の必然性も犯人の意外性も乏しく、至ってシンプルですが、飛行機、ヘリコプターが登場し、大渓谷の景観だけは見せてくれます。

 伏線とドンデン返しに慣れた現在の観客は、なんだコレだけかと云う感想と、意外と見せるじゃないかと云う感想に別れると思います。1950年代のシンプルなB級映画で、これはこれでよしとしましょう。
 
 監督のドン・シーゲルは、クリント・イーストウッドと組んで多くのアクション映画を世に送り出しています。一番有名なのが、シリーズ化される『ダーティーハリー』です。クリント・イーストウッドは、『許されざる者』で、セルジオ・レオーネと共にシーゲルに献辞を捧げています。ドン・シーゲルには、『突撃隊(1962、スティーブ・マックィーン)』『刑事マディガン(1968、リチャード・ウィドマーク)』『真昼の死闘(1970、クリント・イーストウッド)』という佳作があります。

監督:ドン・シーゲル
出演:コーネル・ワイルド ヴィクトリア・ショウ

タグ:BSシネマ
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