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犬の映画 [日記 (2024)]

僕のワンダフル・ライフ [DVD] 野性の呼び声 [AmazonDVDコレクション]
 辰年だけど犬の映画です。昨年7月に愛犬を喪い、愛犬を偲んで犬の本を読んだので犬の映画も観てみました。

僕のワンダフル・ライフ
(2017米) 
 原題”A Dog's Purpose”、犬の目的。犬の寿命は15年程度ですが、人間の寿命は80年を超えます。犬が先に死に、人は犬を見送ってのち犬の思い出と共に生きるわけです。誰しも、愛犬が蘇って再びこの手で抱きたいという思いがあります、その思いを映画にしたものです。犬が何度も輪廻転生して飼い主の元に帰る話です。

 冒頭、5匹の犬が登場し、その内の一匹・初代は野犬駆除に会って早世。犬は「僕は何のために生まれて来たのか?」という疑問を抱き、この疑問の答えが2代目以降に引き継がれます。2代目はレトリバーのベイリー。ベイリーは少年イーサンと出会い深い絆で結ばれます。イーサンがボールを投げベイリーが拾ってくる「遊び」を通じて二人の絆が深まってゆきます。

 『ハラスのいた日々』の著者・中野孝次は、志賀高原の雪原で犬たちの臥い転ぶ(こいまろぶ)様を見て「梁塵秘抄」の一節を思い浮かべます。

遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子どもの声聞けば 我が身さへこそ揺がるれ

ベイリーは遊ぶこと、人間と絆を結ぶことが生きる目的”A Dog's Purpose”だと考えます。やがて老犬となって死んだベイリーは、イーサンと出会うために次々に転生します。『僕のワンダフル・ライフ』の「僕」とはベイリーのことです。
 続編は面白くないという法則を無視して『僕のワンダフル・ジャーニー』をも観ましたが(監督はラッセ・ハルストレムではありません)、法則通り面白くありません。
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:レトリバー、シェパード、コーギー、セントバーナード、ジョシュ・ギャッド(犬の声)、&デニス・クエイド

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野生の呼び声(2020米)
 原題”The Call of the Wild”。原作は、20世紀初頭のジャック・ロンドンの有名な動物小説で、タイトル通り飼い犬バックが様々な苦難の果てに野生に戻るという物語です。19世紀末カナダ北部でゴールドラッシュが起こり、ソリを引く犬としてのバックはカリフォルニアから誘拐され売られます。バックは郵便配達のペロー(オマール・シー)とフランソワーズ(カーラ・ジー)に買われ、橇犬として800kmの郵便配達の旅に出ます。犬橇は、先頭のリーダー犬が人間の指示を理解して群れを引っ張ります。バックはリーダー犬の地位に付き、凍った湖に落ちたフランソワーズを身を呈して救助し、雪崩から群れを救いと大活躍。バックが引っ張る橇が雪原を疾駆する様は爽快です。シーンシーンで見せる犬の表情や仕草が何ともカワイイです。たぶんCGでしょうが、犬を飼った人であればこの表情や仕草に心当たりがあるはずです。ウチの駄犬もそんな表情をしていました。

 郵便配達が電報に取って代わられバックたちは失業、一攫千金を夢見る金鉱探しのハルに売られます。犬橇に素人のハルはムチで群れを従わせてバックは倒れ、見かねたソーントン(ハリソン・フォード)はバックを引き取ります。ソーントンはバックを連れユーコン川上流の未開の地に金を探しに出掛けます。この原野でバックは狩りをし魚を捕り、オオカミと知り合って野生を取り戻してゆきます。ソーントンが死んだ後バックは狼の群れを率い、伝説のリーダーとなると言う物語です。

批評家の一致した見解は「気が散る上に不要なCGIによって損なわれているが、このハートウォーミングな『野性の呼び声』は古典的な物語であることに変わりはなく、愛情をこめて改作されている。平均点は100点満点中47点。(wikipedia)

辛口の評価ですが、評価の分かれ目は評者が愛犬家であるかどうかです。個人的にはよく出来た映画だと思います。

監督:クリス・サンダース
出演:ハリソン・フォード、オマール・シー

タグ:映画
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