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毎日新聞『今週の本棚』(4) [日記(2005)]

 9月25日 今週の本棚

司馬遼太郎短編全集 第1巻

司馬遼太郎短編全集 第1巻

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/04/10
  • メディア: 単行本

司馬遼太郎短編全集1巻~6巻 文藝春秋 山内昌之評

 司馬遼太郎はお気に入りの作家である。学生時代、「竜馬がゆく」を読みだし、あまりのおもしろさに試験より読書を優先させて単位を落とした経験がある。小説、随筆はほぼ読み尽くして、後は講演集が残っている。小説も無類におもしろいが、司馬遼の真骨頂は「街道をゆく」だと勝手に思っている。
 司馬遼は大阪生まれ(正確には大和)大阪育ちで、死ぬまで大阪を離れなかった作家である。近松、西鶴から織田作の伝統を継ぐ語り部であるが、大阪弁を駆使した大阪ものがほとんど無いことが不満であった(「ぜいろく武士」)。書評を読むとこの短編集には、福田定一名で発表された大阪丼池の繊維問屋街を舞台にした小説をはじめ、司馬遼の大阪ものが何編かあるらしい。「1962年までの作品をおさめた六冊には、やがて長編小説として昇華された素材やモチーフがすでに姿を現している。モンゴルから西域にまたがるシルクロードの歴史、戦国武将の国捕り物語り、伊賀甲賀の忍者群像、幕末の新撰組情話などは、多数の読者を魅了してきたテーマであろう。」・・・これは読まねば。
 伊坂幸太郎 死神の精度 文藝春秋 三浦雅士評
「ブラッドベリがSFの世界に登場したときの衝撃をちょっと思い出させる。」なんと刺激的な・・・

死神の精度

死神の精度

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 『働き過ぎの時代』は買ったが未読、『デカルトの密室』は未だ買っていない。次々に読みたい本が出てきてはたまらない、財布も時間も。


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