SSブログ

映画 パッション(2004年米) [日記(2008)]

 
パッション

パッション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD


 原題はThe Passion of the Christ。恥かしながらパッションとは情熱だとばかり思っていたのですが、受難という意味があるのだと初めて知りました。
 メル・ギブソンの制作・監督です。メル・ギブソンというと、マッドマックスとリーサル・ウェポンのイメージが強いですが、監督もやるのかと思ったら『ブレイブハート』でアカデミー監督賞取っていますね。
 DVDで観たのですが、英語が出ずパソコンが壊れたのかと思いましたが、会話はすべて当時パレスチナで実際に話されていたアラム語とラテン語、ヘブライ語だそうです。後で知ったのですが、正直これは凄いと思います。メル・ギブソンが凝りに凝った・・・というところでしょう。反面、科白に今一つリアリティーがありません。字幕が少ないため物足りないうらみがありますが、逆にめったに聞けないアラム語が聞けるわけですから良しとしましょう。
 何故『パッション』かと云うと、『ダ・ヴィンチコード』の延長です。映画とは云え生身のイエスが主人公ですから興味があります。

 物語は、ユダに売られローマ帝国のパレスチナ総督に捕らえられてから磔にされる間のイエスを描いています。聖書に忠実に描いたということらしく、ゲッセマネの悪魔の誘惑、最期の晩餐、マグダラのマリア、総督ポンティウス・ピラトゥスもヘロデ王もバラバも出てきます。ロンギヌスの槍もあります。そんな聖書の世界より、何よりも凄いのはたぶんメル・ギブソンが拘ったのが、ローマ兵による拷問と十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かうイエスの姿です。これでもかと云うリアリズムです。十字架に手足を釘で止められる映像もあり、必要以上に残酷と云うことでメル・ギブソンは叩かれたそうですが、個人的にはそれほど不快感を持ちませんでした。人類の罪を背負って死んだと云うイエスの『受難』を描くためには、これは必然でしょうか。むしろ、監督メル・ギブソンの情熱が伝わってきます。裁判から磔刑までイエスを見守る母・マリアとマグダラのマリア(イエスの奥さんと云う説もありますね。これを生かしたのが『ダ・ヴィンチコード』)の苦悩と悲しみもこのリアリズムがあってこそ生きてきます。マグダラのマリアですが、モニカ・ベルッチですね(^^)/。マリアを演じたマヤ・モルゲンステルンの演技はいいです。

監督・制作:メル・ギブソン
キャスト:
ジム・カヴィーゼル
モニカ・ベルッチ
マヤ・モンゲルステルン
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0