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映画 タイムライン(2003米) [日記(2011)]

タイムライン [DVD]
 タイムラインと言えばtwitterですが、英辞郎をみると時刻表、年代記、歴史、時系列などの訳語が出てきます。時間の流れ、そんなところでしょう。映画に即して言うと、現代のタイムラインと1357年のタイムラインが交差する物語です。有り体に言えばタイムトラベル、時間旅行なんですが、タイムラインと言うと響きが新しいですね。

 フランスの遺跡発掘現場、1357年当時の姿で発掘された修道院の地下室から、発掘責任者ジョンストン教授の老眼鏡のレンズと教授の筆跡でHelpMeと書かれたメモが発見されます。1357年の修道院に教授がいるわけはなく、何だなんだナンダという幕開きで、観客は一気に映画に引き込まれるわけです。

 別に目新しい演出でもなくて、この仕掛けは1965年に小松左京が『果しなき流れの果に』で使っています(他にもありそうです)。
 何のことはない、この教授が1357年に時間旅行していただけなんです。1357年でHelpMeと言う教授を部下の考古学者たちが助けに行くのですが、この辺りが映画のいいところです。発掘していた修道院は14世紀の『百年戦争』の遺跡で、フランスとイギリスの戦いに現代人が迷い込むというストーリー、何処かで聞いたような・・・そうです『タイムトンネル』です。イギリス軍とフランス軍が戦っている戦場に考古学者たちが忽然と現れ・・・『タイムトンネル』そのまんまです。当然の如く、14世紀のイギリス人フランス人と交流があって、美人の貴婦人を身を挺して助け、時間を超えた恋と冒険の物語・・・大変分かり易いです。伏線とかプロットが素直に出来ているので、そうなるだろうと思って見ているとソウなります(笑。せっかく百年戦争を舞台に選んだのですから、歴史でもう少し突っ込んで欲しかったと思います。城攻めのシーンなど、けっこう迫力があるので悔やまれます。

 原作はあの『ジュラシック・パーク』のマイクル・クライトン、今度読んでみよう。監督は、『リーサル・ウェポン』『16ブロック』のリチャード・ドナーです。歴史物よりハードボイルドが得意な様です。

監督:リチャード・ドナー
原作:マイケル・クライトン
出演:ポール・ウォーカー フランシス・オコナー

タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: マイクル クライトン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12/10
  • メディア: 文庫

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m-kurata

おっ! 確か先週あたりにBSで録画したような記憶が・・・?
見てみます。面白そうですね!
by m-kurata (2011-06-08 00:41) 

べっちゃん

NHKのBSシネマです。SFですから気軽に見ることができます。
by べっちゃん (2011-06-08 07:09) 

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