映画 ジュラシックパーク Ⅲ NHK/BS年越し映画マラソン [日記(2016)]
監督がスピルバーグではないから言うわけじゃないのですが、『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に比べるとだいぶん質が落ちます。第三弾ですから、『ロスト・ワールド』を少し引きずっています。ローラ・ダーンもチラリと登場し、グラント博士と少年との会話にマルコムも登場します。
マルコムの本読んだ?(マルコム →第1話、2話で登場する数学者)
なんて言うか説教っぽくってさ、カウス理論ばっかりで、あれは自画自賛もいいとこ
君とは気が合いそうだ
君とは気が合いそうだ
というのは笑わせてくれます。
大会社の社長を名乗るカービー(ウィリアム・H・メイシー)が登場します。、このメーシーさんは『ファーゴ』の駄目オヤジのイメージ強烈で、登場した途端話は嘘くさくなります。案の定大会社の社長というのも、遊覧飛行も真っ赤な嘘。カービーは、恐竜の島サイトB(ジュラシック・パークの恐竜繁殖用の島)で行方不明になった息子を助け出す計画で、グラント博士は研究の資金援助につられてサイトBに誘い出されます。後に、資金援助の小切手も不渡りとなります(笑。
『ジュラシック・パーク』に登場したグラント博士(サム・ニール)、再登場です。
飛行機は恐竜の島に墜落し、続々と襲ってくる恐竜をかいくぐって九死に一生を得るというお定まりの話に過ぎません。おまけに、この試練を通じて、カービーと離婚した元妻、行方不明となった息子の一家の関係が修復されるという、アメリカ好みのエピソードが加わります。
ティラノサウルスをスピノサウルスに替え翼竜が登場すると言っても、基本は襲ってくる恐竜から逃げる話であり、第1話の焼き直しに過ぎません。第2話では ピート・ポスルスウェイトという個性的な俳優が登場しましたが、ウィリアム・H・メイシーではちょっとニュアンスが違います。いつもの駄目振りも披露してくれますが、恐竜に敢然と立ち向かうあたりは違和感無きにしもあらず。
第3話は期待はずれでした。シリーズ第4話『ジュラシック・ワールド』も公開されましたが、どうなんでしょう。
出演:サム・ニール ウィリアム・H・メイシー ティア・レオーニ
タグ:BSシネマ
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