映画 RAILWAYS [日記(2016)]
シリーズではないのですが、鉄道を仕事とする男の物語を2本見ました。「49歳で電車の運転士になった男の物語」はタイトル通り49歳でエリート・ビジネスマンの職を捨てて、子供の頃から憧れであった電車の運転士に転職する男の話です。「愛を伝えられない大人たちへ」は、42年間運転士として勤めあげ定年を迎える男とその妻の物語です。前者は島根県の一畑電車(運行距離42km)、後者は富山地方鉄道(運行距離100km)という地方の小さな鉄道が舞台です。
一畑電車のデニハ 富山地方鉄道10030形とレッドアロー
何故また地方のそれも鉄道が舞台なのかです。新幹線でもよさそうなものですが、一両のワンマン車両が走り無人駅のある地方の鉄道には、都会では忘れられた何かがあるのでしょう。
一畑電車では、京王電車、南海電車で役目を終えた車両が今も現役で走っています。デハニ52・53に至っては、昭和4年から80年以上走り続けているようです。『 愛を・・・ 』の新人運転手は、西武鉄道のレッドアローが運転したいため、埼玉から富山にやってきたという設定になっています。電車の運転士は、男であれば誰でも子供のころ憧れた職業です。 島根と富山では郷愁が電車として走っていることになります。その運転士が主人公の映画であれば、描かれる物語は決まってくるというもので、安心して見ることができます。
『 愛を・・・ 』は、定年とともに夫婦の危機が訪れる話ですが、ちょっとドキッとします。タイトルを「定年を迎える男たちへ」とした方がよかったかもしれません(笑。三浦友和は『三丁目の夕日』の町医者くらいしか知らなかったのですが、なかなかのものです。
監督:錦織良成
出演:中井貴一 高島礼子 本仮屋ユイカ 三浦貴大 奈良岡朋子
監督:蔵方政俊
出演:三浦友和 余貴美子 小池栄子
私は鉄女子ではありませんが、最近読んだエッセイ「女子と鉄道」酒井順子が面白かったです。
by Lee (2016-06-03 00:41)
広島で京都の市電(1978廃止)に乗りました→懐かしくて感涙。一畑電車の昭和4年の電車には乗ってみたいものです。
by べっちゃん (2016-06-03 08:01)