SSブログ

映画 目撃者 刑事ジョン・ブック(1985米) [日記(2010)]

L刑事ジョン・ブック 目撃者 (英語/日本語字幕) [DVD]

L刑事ジョン・ブック 目撃者 (英語/日本語字幕) [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD
 この映画の見どころはアーミッシュでしょう。現代文明を拒否して、ランプと馬車で暮らすキリスト教の一派です。麻薬捜査にからむ殺人事件の『目撃者』がアーミッシュの子供なのですが、そんなものは単なる設定。アーミッシュの暮らしとそこに紛れ込んだ刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)、アーミッシュの女性レイチェル(ケリー・マクギリス)の物語です。

 ケリー・マクギリスですが、もともと美しいのですがアーミッシュの伝統的な衣裳を付けたレイチェルはすこぶる付きの美人、というより神秘的です。男性の映画ファンとしては、彼女を鑑賞できるだけで十分かもしれません。白い髪覆いを付けたレイチェルが、何もしゃべらず目で演技をしますが、これはおそらく、アーミッシュの衣裳のなせる業でしょう。ケリー・マクギリスの前にハリソン・フォードはかすんでいます。

 映画は、アーミッシュの女性レイチェルとジョンの秘めたる(でもないが)恋がストーリーの中核です。排他的なアーミッシュに紛れ込んだジョンは、異邦人として最初は『英国人』と呼ばれます(アーミッシュにとって『英国人』は警戒すべき人間の呼称です)。下界から伝統的な共同体に紛れ込んだ若者と共同体の娘との恋は、洋の東西を問わず民族学的なテーマです。アーミッシュとともに納屋を建てると言う行為で、ジョンは彼らの共同体に受け入れられます。
 ジョンは、アーミッシュをからかった観光客を殴り、ジョンを捜しに来た警官を殺すことによってアーミッシュから元の世界に戻ることとなります。共同体に紛れ込んだ若者は、共同体の娘と結ばれますが、最後はタブーを犯して下界に戻ることとなります。彼岸から此岸への回帰です。

 私にとっては、おとぎ話のような映画です。

 殺人犯の麻薬捜査官をダニー・グローヴァーが演じています。『リーサル・ウェポン』シリーズでメル・ギブソンの相棒ロジャーです。ヴィゴ・モーテンセンも出ています。納屋を建てる昼食のシーンでアレクサンダー・ゴドノフの隣に座っています(たぶん)。

 レンタルショップで『刑事ジョン・ブック 目撃者』はアクションのコーナーに並んでいましたが、アクションものではないですね。ラブストーリーでもなく何なのでしょう、ドラマ?

 原題は Witness(目撃者)。日本語題名の『刑事ジョン・ブック』は余計でしょうね。

監督:ピーター・ウィアー
出演
ハリソン・フォード
ケリー・マクギリス
ルーカス・ハース
ダニー・グローヴァー

vlcsnap-2010-01-04-19h00m22s89.jpg
レイチェル(ケリー・マクギリス)

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0