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映画 メンフィス・ベル(1990米) [日記(2010)]

メンフィス・ベル [DVD]

 第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で、爆撃機B-17Fに乗り組む若い10人のクルーの物語です。25回出撃して無事に戻ると母国に帰れるんですが、マスコットネーム『メンフィス・ベル』の25回目の出撃を描いています。『メンフィス・ベル』は実際に存在し、機体は今もテネシー州メンフィスに保存されているようです。
 25回出撃して生還するわけですから、これは伝説ですね。その伝説を基にした映画なのでしょうが、映画の見どころとしてはあまり関係ありません。要は、B-17Fとメッサーシュミットの空中戦です。

 前半は、この10人のクルーの紹介と出撃前夜を描いていますが、正直退屈です。出撃してドイツ上空となると、うって変わって面白いです。B-17は爆撃機ですから、戦闘機と空中戦というわけには行きません。攻撃してくる戦闘機を、狭い機内でひたすら機銃を撃ち、目的地につけば爆弾を落とすという戦闘です。回転する銃座に座ってメッサーシュミットを迎え撃つシーンは、スターウォーズさながら。狭い機内で被弾した火災を消したり、燃料をパイプをいじったり、潜水艦映画の面白さと少し似ています。いろいろあって帰還、最期は4機のエンジンの2つまでもが停止し、片方の車輪が出なくなるというおまけまで付きます。

 無事基地にたどり着きメデタシなのですが、ひとつ気になることが。この爆撃は昼間行われます。目標のドイツの軍需工場の上空にたどり着くのですが、雲か何かに遮られて目標が視認出来ない状態に陥ります。軍需工場の回りにある学校や病院への爆撃を避けるため目標が見えるまで旋回します。演出とはいえ、米軍はそんなに人道的だった?東京大空襲を初めとした無差別絨毯爆撃は?と考えてしまいます。

 その辺りを割り引いても、この映画の空中戦は面白いです。CGを使ったアクションより、WWⅡの戦闘のリアリティーの方が上ですねぇ。

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B-17F                        メンフィス・ベル

監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:
マシュー・モディン
エリック・ストルツ
テイト・ドノヴァン

タグ:映画
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