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映画 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997米) [日記(2010)]

グッド・ウィル・ハンティング [DVD]  ボストンの貧民街でトラウマを抱えた青年というと、『ミスティックリバー』でティム・ロビンスが演じたデイブを連想します。デイブは殺されて川の底に沈み、『グッド・ウィル・ハンティング』のウィルは希望に燃えてカリフォルニアを目指します。このふたりが決定的に違っていたのは何か?、ウィルにはたぐいまれな知性があったからです。
と書くと、バカには希望が無いのか?ということになりますが、そういうことです^^;。

 MITで掃除の仕事をするウィル・ハンティングが廊下に張り出された高等数学の問題を解いてしまいます。大学で正規の教育を受けていないウィルがMITの学生も解けない難問を解いたことから映画は始まります。
 孤児で掃除夫という社会の下層にいる人間が、天才的な頭脳を持っていることから起きる『事件』がテーマです。おまけにこの天才はトラウマを抱え込み、周囲とトラブルばかり起こしている問題児。周囲がこの才能を惜しみ、寄ってたかって問題児を優等生に変えてしまいメデタシという映画です、斜めから見れば。

 正面から見ると、この天才の問題児マット・デイモンと心理学者でセラピストのロビン・ウィリアムスの交流が感動を呼ぶという仕組みになっています。

 斜めから見ても正面から見てもどちらでもいいんですが、ひとつ感心したのは、ウィルの友達(いわゆるダチ)の視点が用意されていることです。ウィルは、宝くじの当たり券(才能)を持っている。みんなはそれがほしくて仕方がないが、おまえは現金化する勇気が無い。一生建築現場の作業員で終わるなどとバカなこと考えずに、早くここから逃げ出せ、それが当たり券を持った者の勤めだ、というごく当たり前の健全な視点です。

 脚本にマット・デイモンとベン・アフレックが名を連ねています。ハーバードの学生であったマット・デイモンの自作自演と云うわけです。映画同様と云うほどではないでしょうが、彼自身も宝くじの当たり券を持っているひとりですが、この当たり券を上手に換金する方法として、シナリオが生まれたのでしょうか。

 ナイーブな内面を持ったウィルをマット・デイモンが好演しています。ロビン・ウィリアムス相手に五分に渡り合うのですから立派。 MITの教授ランボーですが『宮廷画家ゴヤは見た』でゴヤを演じたステラン・スカルスガルドです。
監督は『ミルク』のガス・ヴァン・サント。

監督:ガス・ヴァン・サント
出演者:
マット・デイモン
ロビン・ウィリアムス
ベン・アフレック
ミニー・ドライヴァー
ステラン・スカルスガルド
ケイシー・アフレック

タグ:映画
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