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映画 再会の街で(2007米) [日記(2011)]

 
再会の街で [DVD]
原題、Reign Over Me。9.11で家族を失った男の再生と、彼を取り巻く人々の心のふれあいを描いたヒューマンドラマです。
 歯科医のアラン(ドン・チードル)が、大学時代の友人チャーリー(アダム・サンドラー)と再会するところから物語は始まります。だから邦題は『再開の街で』、単純!。かつてふたりはルームメイトという親しい間柄だったのですが社会に出てから疎遠となり、チャーリーは9.11で妻と娘3人を亡くして精神を病み仕事も辞め、古いレコードとPCゲームに慰めを見い出す生活を送っています。一方アランは歯科医として妻子と裕福な生活を営んでいるという設定です。この対照的なふたりが再会し、アランはチャーリーの再生に手をさしのべ、アランもまたチャーリーによって生きる意味を見いだしてゆきます。

 ヒューマニティばかり売り物にしていたのでは退屈しますから、いくつかクスグリが入っています。
 アランにストーカーのような女性患者が現れ、オーラルセックスを迫ります。実はこの患者、チャーリーが治療を受ける精神科医の元に通っていて、それがきっかけでチャーリーと結ばれそうな予感。チャーリーとアランが役を離れて生身のアダム・サンドラーとドン・チードルに戻って?、リヴ・タイラー演じる精神科医の巨乳を評したり、事件を起こしたチャーリーを裁く判事が『大岡裁き』をやったり、と小技も効かせてくれます。この判事さんですが、なんとドナルド・サザーランド!道理で迫力が違いました。

 一見9.11がテーマのようですが、チャーリーが心を閉ざす要因として9.11が使われただけです。9.11が米国人の心に残した傷を描いた映画に『扉をたたく人』があります。こちらは、無差別テロが、人種を問わず成功神話の扉を開く米国と米国人を深く傷つけたこと、そこから立ち直る姿を力強く描いてなかなか感動的でした。9.11を描いたヒューマンドラマであれば、こちらをお勧めします。

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ドナルド・サザーランド                 リヴ・タイラーとドン・チードル

監督:マイク・バインダー
出演:アダム・サンドラー ドン・チードル ジェイダ・ピンケット=スミス リヴ・タイラー サフロン・バロウズ ドナルド・サザーランド

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