映画 L.A.コンフィデンシャル(1997米) [日記(2011)]
映画 L.A.コンフィデンシャル(1997米)
ジェイムズ・エルロイ『暗黒のL.A.4部作』の第3部。第1部の『ブラック・ダリア』が2006年に映画化されていますが、1997年の『L.A.コンフィデンシャル』の方がはるかにいいです。どこがいいかと言うと、キャストです。ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースの出世作だそうですが、ナルホドと頷けます。ケヴィン・スペイシーまで出演して役者の個性が光る映画です。
映画は、一言で言うと悪徳警官の世界を描いたロス市警のインサイドストーリーです。警察不祥事と云うと佐々木譲の『笑う警官』位しか知りませんが、アメリカともなると何ともダイナミックです。
レストランに強盗が押し入り6人ほど銃殺されます。捜査本部は出来るわけですが、殺されたうちのひとりが元相棒だったことからバド(ラッセル・クロウ)が私的に捜査を始めます。
このバドは、犯人が検挙できれば何でもありで、拷問をするは違法捜査をするまぁ悪徳暴力警官。
バドにからむのがレストラン強盗の捜査を担当するエド(ガイ・ピアース)。お父さんが伝説の殉職警官で、本人は警察学校を優秀な成績で卒業した若きエリート。拷問なんかとんでもない、拘留者に暴力を振るった同僚を告発するような融通の利かない正義漢。
もうひとりの刑事ジャック(ケヴィン・スペイシー)。マッチポンプで記事を書く記者と結託して賄賂をとり、警察ドラマの監修までやって私服を肥やす、これもまぁ悪徳警官。『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』のケヴィン・スペイシーならでは役柄です。
この悪徳警官ふたりに正義漢が加わった三人が、署内のさらなる巨悪に立ち向かい、最後は打ち上げ花火の如くドンパチやってくれます。ドンパチも楽しいのですが、もうひとつの楽しみは、これはもうキム・ベイシンガーに尽きます。黒のガウンを着てフードを被って、登場からしてシビレます。謎ふんぷんで怪しい妖しい雰囲気。この妖しさに魅せられて、バドが近づきエドが近づき、これが話しをややこしくまたドラマを盛り上げてくれます。
ドラマの最大の謎は巨悪の総元締めが誰かと云うことで、この謎でずっと引っ張っておいて、やはり!です。
文句なしのお薦めです。
ラッセル・クロウ、若いです ケヴィン・スペイシー、髪があります(鬘?)
ガイ・ピアース、こっちも若い これです ⇒キム・ベイシンガー
監督:カーティス・ハンソン
出演:ラッセル・クロウ ガイ・ピアース ケヴィン・スペイシー キム・ベイシンガー
2011-01-22 09:11
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