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映画 ア・フュー・グッドメン(1992米) [日記(2011)]

ア・フュー・グッドメン [Blu-ray]
 物語は、キューバにある米海軍の基地から始まります。エッ、キューバ?社会主義の国キューバに米軍の基地があるんです。グァンタナモ米海軍基地、1903年以降米国の永久租借地らしいです。キューバ危機の時もあったんですね。Wikiによると「米国・キューバ双方が基地周辺を地雷原としている」らしく、「キューバ国内法でも米国内法でもなく軍法のみが適用される治外法権区域」ということです。軍法会議がテーマの「ア・フュー・グッドメン」の舞台として選ばれた理由は、この辺りにあるのかもしれません(関係ない?)。

 このグァンタナモ米海軍基地で海兵隊員が殺され、ふたりの兵隊が犯人として捕まります。
殺されたのは落ちこぼれで殺したのは優秀な海兵隊員、という状況に疑問を感じた海軍の法務担当少佐(デミ・ムーア)は弁護を買って出、海軍司法当局が派遣した中尉 (トム・クルーズとケヴィン・ポラック)3人による弁護団が出来上がります。このトム・クルーズ演じるキャフィ中尉。海軍に勤めて9ヶ月、その間に44件の司法取引の弁護実績を持つ海軍の弁護士で法廷に立ったことがないという設定。今回の事件も禁固6ヶ月まで値切ってこれで一件落着となる筈が、無実を主張する海兵隊員とギャロウェイ少佐の正義感によって裁判となります。仕事は司法取引で点数を稼ぎ、趣味の野球に熱を上げるキャフィ中尉は、軽いトム・クルーズにはぴったりの役です。45回目の司法取引となるはずが、嫌々法廷に引きずり出されるわけです。

 争点は、容疑者であるふたりの海兵隊員の行為が、殺人罪に当たるのか、上官の命令によって行われた私的制裁(コードR)による過失致死罪にあたるのかという点にあります。トム・クルーズとデミ・ムーアが真実に迫り、法廷で無罪を勝ち取るわけですが、それだけでは面白くも何ともありません。ジャック・ニコルソンの登場によって「ア・フュー・グッドメン」は初めて「映画」になるわけです。ジャック・ニコルソンが演じるのは、事件が起きたキューバの米海軍基地司令官で、米国の安全保障会議メンバーでもある大物海軍大佐。例によって、傲岸不遜、傍若無人、唯我独尊。組織がらみの私的制裁は無かったとするジャック・ニコルソンをトム・クルーズが如何に追い詰めてゆくか、コレが見どころです。
 法廷ドラマですが、ジャック・ニコルソンが出ると人間ドラマに変わってしまいます、お薦めです。

 いやぁイイですね、トム・クルーズじゃなくジャック・ニコルソン。数々のラジー賞に輝く?デミ・ムーアは別の作品でノミネートされていますが、相変わらずです。「ゴースト/ニューヨークの幻」から3年しか経ってないのに、チョイ太り気味。しかしながら、美女には違いなく、美女の制服というのはキリッとしていていいものですね。

監督:ロブ・ライナー
出演:トム・クルーズ ジャック・ニコルソン デミ・ムーア ケヴィン・ベーコン ケヴィン・ポラック

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