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映画 インソムニア(2002米) [日記(2012)]

インソムニア [DVD]
 刑事にアル・パチーノ、殺人犯にロビン・ウィリアムズという異色のサスペンス映画です。ロビン・ウィリアムズは「グッドモーニング, ベトナム」や「いまを生きる」「フィッシャー・キング」などヒューマンな役柄が多いと思うのですが、今度は殺人犯です。
 ロス市警の刑事アル・パチーノが同僚のハップと、アラスカの田舎町で起こった女子高生殺人事件に借り出されます。田舎町の刑事にヒラリー・スワンク、殺人犯にロビン・ウィリアムズという配役です。

 アル・パチーノは内部監察の対象になっているらしく、相棒のハップは免責を条件に彼の証拠捏造をバラした様で、際どい関係のふたりが共にアラスカに出張したわけです。
 犯人を追っている間に、深い霧の中でアル・パチーノはハップを誤射で殺してしまいます。ハップが死ぬと内部監察の追求から逃れられ、アル・パチーノにとっては好都合、彼は拳銃をすり替えてハップ殺人の罪を犯人ロビン・ウィリアムズになすりつけます。「インソムニア」の面白さは、アル・パチーノの誤射(殺人)事件とロビン・ウィリアムズの女子高生殺人事件の二重構造の面白さです。

 アル・パチーノの誤射を見ていたロビン・ウィリアムズは、第三者を殺人犯に仕立て上げることを提案します。ふたりが罪から逃れる最善の方法ですね。誤射と女子高生殺人の背景などどうでもよくって、アル・パチーノとロビン・ウィリアムズふたりの犯罪がどう展開するのか、物語の核心はここにあります。
 ここで登場するのが、地元の刑事を演じるヒラリー・スワンク。ハップ殺人事件を調査する内に、ハップを殺した銃弾は、犯人とされるロビン・ウィリアムズがいた方向から発射されたものではないことに気づき、アル・パチーノに疑惑の目を向けます。アル・パチーノはロビン・ウィリアムズの提案を受け入れて身代わり犯をでっち上げるのか、はたまた、ヒラリー・スワンクの疑惑は告発に発展するのか...。

 原題の“Insomnia”は不眠という意味で、白夜のアラスカで眠ることが出来なくなったアル・パチーノを象徴しています。
 なかなか面白いです、お薦め。

監督:クリストファー・ノーラン
出演:アル・パチーノ ロビン・ウィリアムズ ヒラリー・スワンク


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