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映画 タイタンの逆襲(1912米) [日記(2013)]

タイタンの逆襲 Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
 『タイタンの戦い』に引き続き続編『逆襲』を借りてきました。こういう肩の凝らない映画は、土曜日のお酒をアテには最高です。

 前作は、ペルセウスとゼウスが人間を懲らしめるために放ったクラーケンと戦う話しでした。今回は、タイタンの神であるクロノスと戦います。このクロノスというのが、ゼウスの父親で、乱暴が過ぎてゼウスに封印されていたらしく、ペルセウスはゼウスの子ですから、お祖父ちゃんと孫の対決ということになります。笑ってしまいますが、ことほど左様に、ギリシア神話の神々というのは人間的です。

 封印されていたクロノスが何故蘇ったかと云うと、ゼウスの兄で冥界の支配者ハデスとゼウスの子であるアレス(ペルセウスの兄弟)が封印を解いたからです。我々は、ゼウス一族の骨肉の争いをも見せられるわけですね(笑。おまけに、ペルセウスに味方するのがゼウスの兄ポセイドンの子供でペルセウスの従兄弟ですから、どうなってるんだ。これはもう、渡る世間は神ばかりというホームドラマです。最後は、仲の悪かった長男ハデスと三男ゼウスが仲直りして、協力して父クロノスを倒すんです。
 
 これは、ゼウス等オリンポスの神々が、クロノスを始めとするテイタンの古い神を倒すという神の世代交代が背景にあるらしいです。たぶん、王朝の交代がこういう神話を生んだのかとも思います。日本神話にも、出雲系の王朝を大和王朝が滅ぼしてゆく話がありますが、似たようなものでしょうか?  

 映画の方は、火を吐く怪物や一つ目の巨人が登場したり、クロノスが幽閉された地下迷宮でのアクションとか、そこそこ楽しめます。
 『逆襲』も『ロード・オブ・ザ・リング』にソックリです。地下迷宮は「ドワーフの地下宮殿」、溶岩と炎で出来上がったクロノスも、「ドワーフの地下宮殿」でガンダルフと闘う怪物に相当します。ラストの戦闘シーンも、『二つの塔』でオークと人間が闘う角笛城の決戦ですね。ギリシア神話を舞台に『ロード・オブ・ザ・リング』 の下のドジョウを狙ったんでしょう。

 と悪口を言いつつ、まぁ楽しく見ることが出来たので、よしとしましょう。第三弾があれば見ると思うので、ゼウスのお母さんと三兄弟の奥さんが登場すればもっと面白いのですが、如何なものでしょう。

監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:サム・ワーシントン リーアム・ニーソン レイフ・ファインズ

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