SSブログ

映画 オーメン2/ダミアン(1978米) [日記(2013)]

オーメン2/ダミアン [DVD]
 『オーメン』が面白かったので続編を借りて来ました。『オーメン』では「ダディー!」とか何とかのセリフしか無かったデミアンが、『2』では成長してひと睨みで邪魔者を殺します。
 前作ではグレゴリー・ペックという大物を持ってきた関係で、続編も大物ウィリアム・ホールデンを持って来ました。前作はデミアンをめぐる大人たちの恐怖の物語でしたが、デミアンが13歳となった続編ではデミアン本人が活躍するんだろうと期待しますね。タイトルも『オーメン2/ダミアン』。

 前作でデミアンを殺すためにロバート(グレゴリー・ペック)に短剣を渡したエクソシスト(本職は考古学者)が登場します。この考古学者は遺跡の壁にデミアンそっくりのアンチ・キリスト肖像画(悪魔)を発見します。それを信用しない同僚と発掘現場に入った考古学者は遺跡の壁が崩れて生き埋めになって死にます。この考古学者=エクソシストの死からが『オーメン2/ダミアン』がスタートです。
 前作のラストでは、ロバートがダミアンを殺そうとするまさにその時警官の銃が火を吹く、そこで終わっていました。結局ロバートはダミアンを殺すことができず、この銃弾で命を落としたようです。生き残ったダミアンは、ロバートの弟リチャード(ウィリアム・ホールデン)に育てられて、13歳になってリチャードの息子とともに幼年学校に入学します(この幼年学校は別に意味は無さそう)。リチャードはバイオかアグリカルチャーの大会社の会長(このバイオもアグリも意味は無さそうですが、オーメン3へのネタふりでしょうか)。
 そして、又もダミアンの周囲では不可解な「死」が起こり始めます。

事件1:リチャードの伯母は、ロバートが悪魔の子ダミアンを殺そうとしたことを知り、リチャードに警告。心臓麻痺で死亡。
事件2:考古学者=エクソシストを調べていた記者がダミアンの正体を知り、これもリチャードに警告。カラスに襲われトラックに轢かれて死亡。
事件3:リチャードの会社の社長が、アイスホッケーの最中に凍った湖に落ちて死亡。社長交代のための陰謀?
事件4:ダミアン達幼年学校の生徒がリチャードの会社を見学中に有毒ガスが漏れて、技術者が死亡。やや意味不明。
事件5:有毒ガスを吸ったダミアンを治療した医師は、ダミアンの血液に異常を発見。エレベーター事故で死亡 ⇒これはけっこう怖い。
事件6:ダミアンとともに幼年学校に入ったリチャードの息子が正体を見破り、ダミアンのひと睨みで死亡。死因はくも膜下出血?
事件7:リチャードの財団が持っている美術館の館長が死亡。考古学者=エクソシストの遺品からダミアンの正体を見破り、リチャードに警告したためである。

 まだあったかも知れません。ダミアンの廻りでどんどん人が死にます。今回の目玉?は、ダミアンが自分の正体を知り、悪魔としての自覚に目覚めることです。これに一役買うのが幼年学校の指導教官。オマエの正体は聖書の第?章に書いてある、とか何とか教えるわけです。多分『ヨハネの黙示録』でしょうね。これを読み、頭髪の下に“666”のアザを見つけてダミアンは悪魔としての自覚に目覚めるわけです。普通は悩むと思うのですが、さすが悪魔の子です「ボクは立派な悪魔になるゾ!」です(ウソ。

 前作『ダミアン』でも多くの人が死にますが、幼児のダミアンに殺せるわけはなく、ベビーシッター等のダミアンの守護神=守護悪魔たちの仕業ですね。今回は、悪魔としての自覚に目覚めたダミアンが初めて自ら手を下します。リチャードの息子の殺人です。立派に成長したんですねぇ。
 守護悪魔?が乗り移りダミアンを助ける人間が今回も活躍します。ひとりはダミアンに悪魔の子であることを自覚させる幼年学校の指導教官。実はもうひとりいます。これがちょっとした最後のドンデン返し、見てのお楽しみ。
 で、ウィリアム・ホールデンはどうした?デミアンの正体を知って、兄ロバートと同じくダミアンを殺そうとして見事に返り討ちにあって命を落とします。あっけない。デミアンはどんな大人に成長するんでしょう?。何しろ悪魔ですから、シリーズ第3作『オーメン3/最後の闘争』ではキリストと対決するらしいです。がんばれデミアン!。

 で、お薦めかと云うと、大物ウィリアム・ホールデンを起用したにしてはちょっとお粗末。『オーメン』だけで十分ですね。『3』は見ようかどうしようか?。
 
監督:ドン・テイラー
出演:ウィリアム・ホールデン

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0