映画 ニューヨーク1997(1981米) [日記(2013)]
『遊星よりの物体X』が面白かったので、同じジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』を見てみました。
NYを高さ15mの壁でぐるりと取り囲み、街そのものが刑務所となったSF調のアクション映画です。このNYに乗っ取りにあったエアー・フォース・ワンが墜落し、大統領が囚人の人質になります。墜落してビルに激突してどうして生きていた?→大統領は特殊なカプセルに入っていたため助かったということです、都合良く出来ています。大統領はロシア、中国との首脳会談に行く途中で、24時間以内に助け出してこの会議に参加させないと世界が戦争の危機に陥るという状況設定。この救出作戦に起用されるのが、スネーク・プリスキン( カート・ラッセル)。wikipediaにも載っている有名人の様です、知りませんねぇ。
プリスキンは、銀行強盗をやって捕まりこのNY刑務所に放り込まれる寸前に、赦免と引き換えに大統領救出を命じられます。プリスキンに大統領救出を命じる警察幹部が『夕陽のガンマン』の リー・ヴァン・クリーフ。おまけに、NYに潜入してから出会うタクシー運転手(タクシーが走っているんですね)がアーネスト・ボーグナインですから嬉しくなります。大統領も何処かで見た顔だと思ったらが『大脱走』『ソルジャー・ブルー』のドナルド・プレザンス。この人はジョン・カーペンターの常連みたいです。
22時間と云う制限がつき、プリスキンは22時間後には爆発するカプセルを体内埋め込まれNYに送り込まれます。NYが刑務所!この発想は面白いのですが、無法の街でヒーローが暴れる舞台設定に過ぎません。ゾンビもどきの浮浪者の群れが現れたり、囚人を従える親玉がいたりで、ストーリーとしてありきたりです。早々と大統領を見つけ、あっけなく捕まったりで盛り上がりに欠けます。
『マッドマックス2』が同じ1981年の公開ですが、アクションもストーリーもコッチの方がだいぶん上です。
ということであまりお薦めしません。続編『『エスケープ・フロム・L.A』というのもあるようですがパスです。
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル リー・ヴァン・クリーフ アーネスト・ボーグナイン
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