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映画 リディック ギャラクシー・バトル(2013米) [日記(2014)]

リディック:ギャラクシー・バトル Blu-ray
 『ピッチブラック』『リディック』に続くシリーズ第3作です。いずれも暗闇でも視力がきく脱獄囚リディック(ヴィン・ディーゼル)を主人公にした、SF冒険譚です。『ピッチブラック』は、護送される途中に宇宙船が太陽が3つもある惑星に不時着し、日食の漆黒の闇(ピッチブラック)の中エイリアンと闘いながら惑星から脱出するという冒険です。第2作『リディック』では、昼間は700℃、夜の気温はマイナス400℃という辺境の惑星に流されたリディックが、脱獄して悪の帝国ネクロモンガーと闘い、皇帝を倒して取って代わるという話です。

 第3作『ギャラクシー・バトル』では、リディックは早くも皇帝を馘首になって又も辺境の惑星に流されています。確かに、生粋の野人リディックに皇帝は相応しくありません。
 今回もエイリアンと闘って惑星から脱出するというストーリーですから、第1作に帰ったようなものです。おまけに、リディックを追って登場する賞金稼ぎボス・ジョンズ(マット・ネイブル)は、第1作で登場した賞金稼ぎの父親で、無理矢理シリーズの言い訳をしている始末。今回も又、エイリアンの群れの中を宇宙船の動力源を運ぶ話ですから、何の新鮮味もありません。
 逆に云うと、ヴィン・ディーゼルのリディック・ファンには、だから面白いのでしょうが。

 そのエイリアンですが、H.R.ギーガーが創造した悪夢(リドリー・スコットの『エイリアン』)以来、どんな怪物が出てこようがビックリしません。今回、少し変わっているのは、リディックがエイリアン犬?の子犬を捕まえてこれをペットとするところです。リディックとエイリアン犬が、ともに怪物と賞金稼ぎと闘うわけですから微笑ましいかぎりです。もう一匹?これは文字とおりのエイリアンが登場し、群れをなしてリディックに襲いかかります。尻尾に鉤爪があるサソリのお化けですが、可愛いものです。

 リディックは、この惑星から脱出するために惑星の無人基地から救難信号を発します。この救難信号に誘われて、二組の賞金稼ぎが惑星にやってきます。リディックは、この宇宙船を奪って惑星から脱出しようというわけです。リディックvs.11人の賞金稼ぎというのがこの映画の中心なのですが、エイリアン犬が活躍する以外にこれと言って新鮮味無し。
 最後はエイリアンの群れの中を、宇宙船の動力源を運んで突破するという大活劇の末、惑星から無地脱出成功、たわいないと言えばたわいないです。リディック・ファンには、だから魅力的なのですが...。

 『ピッチブラック』でリディックという特異なキャラクターを創造し、『リディック』で昼間は700℃、夜の気温はマイナス400℃という惑星とネクロモンガーを創りあげた監督デヴィッド・トゥーヒーは、何故また第1作に戻ってしまうんでしょうか?。『パーフェクト・ゲッタウェイ』がそこそこの佳作だっただけに、惜しまれます。
 
 で面白く無いかというと、これが面白いです、個人的には。 
 
監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル ジョルディ・モリャ マット・ネイブル ケイティー・サッコフ

【当blogのヴィン・ディーゼル】
プライベート・ライアン(1998)
ピッチブラック(2000)
リディック(2004)
バビロンA.D.(2008)
ワイルド・スピード MegaMax(2011)
ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
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