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映画 戦う幌馬車(1967米)BSシネマ [日記(2014)]

戦う幌馬車 [DVD]
 原題がThe War Wagonですから「戦う幌馬車」は間違いではないですが、それだと、先住民やならず者と戦う西部開拓の幌馬車のイメージになってしまいます。中身は全く違います。ジョン・ウェインとカーク・ダグラスが、馬車を襲って砂金を奪う話です。二大スターの共演、これが見どころです。

 トウ・ジャクソン(ジョン・ウェイン)が出獄して故郷の町に帰ってくるところから幕が開きます。トウが帰ってきたと聞いて、金鉱山のオーナー・ピアスはライフルを持ち出し暗殺を支持します。どうも、トウを陥れて鉱山と牧場を奪ったという過去があったようです。トウの復讐がメインですから、この辺りはあまり説明はありません。ピアスは悪役で納得しろということでしょう。ピアスが暗殺を依頼する相手がガンマンのローマックス(カーク・ダグラス)。トウの暗殺なら喜んで引き受けるだろうと言っていますから、ふたりの間には因縁があるのでしょうが、この説明もありません。

 ピアスは28人護衛に守られた装甲馬車で金を運んでいます。トウはこの50万ドルの金が積まれた馬車を襲って金を奪おうとします。もともとオレの金だ!ということです。トウも28人を相手に出来ませんから、仲間を4人集め、「黄金の5人」となります。そのひとりがローマック。拳銃の腕も立つようですが、映画では金庫破りで活躍します。オシャレで女好きで貪欲というキャラクター。さらに先住民のリーバイ(ハワード・キール)が加わります。リーバイの役目は仲間の先住民を使った攪乱作戦担当です。もうひとりが、トウの刑務所仲間のビリー(ロバート・ウォーカー・Jr.)。爆薬のプロでアル中。トウに頼まれてローマックスがビリー誘いに行った時、ビリーは酔っ払って酒場の床下で寝ている有り様。ダイナマイトは扱わせないとローマックスに言われています。最後のひとりが老人のウェス。彼は奪った砂金を小麦粉の樽に詰めて運ぶ役目を担当します。この老人は、18歳の娘を20ドル+馬一頭と交換して妻にしているという変わり種。ビリーが妻に近づくと異常に怒り出します。5人で50万ドル、ひとり10万ドルの仕事です。
 
 リーバイが先住民を使って28人の護衛を装甲馬車から引き離し、ビリーがニトログリセリンで橋を爆破し、護衛のいない馬車をトウとローマックが襲って砂金を手に入れます。まだ後があります。事情を察した先住民の裏切りにあって、老人は殺され、小麦粉とともに金を積んだ馬車は御者を乗せずに暴走、転覆。ぶちまけられた小麦粉に先住民の女子供が駆け寄って、黄金の五人の目論見は水の泡?...悪は栄えずという結末です。

 でお薦めかというと、昨今のアクション映画に麻痺した感性には、『戦う幌馬車』は面白くも何ともありません。カーク・ダグラスの軽妙な演技とジョン・ウェインとの掛け合いが、見どころといえば言えます。ちなみに、監督のバート・ケネディは、あの名作『夕陽に立つ保安官』『地平線から来た男』の監督です。といえば、分かってもらえるかな?。

監督:バート・ケネディ
出演:ジョン・ウェイン カーク・ダグラス ハワード・キール ロバート・ウォーカー・Jr

タグ:BSシネマ
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