映画 山猫は眠らない(1993米) [日記(2015)]
コロンビアからパナマ経由で運び込まれるコカインに手を焼く米国は、コカイン密輸に関与するパナマの大統領候補とコロンビアの麻薬王を暗殺するために、ふたりの狙撃兵を送り込みます。ひとりは国防会議の若い幕僚でオリンピック射撃の銀メダリストのミラー(ビリー・リンゼイ)。もうひとりは、海兵隊・上級特務曹長ベケット(トム・べレンジャー)。
ミラーは、射撃の腕は一流とは云え暗殺もジャングルでの戦闘経験もゼロ。一方ベケットは、 74人の暗殺実績を持つ叩き上げの下士官。このふたりがパナマのジャングルに分け入り、暗殺を実行します。
前半でネタ振りがあります。ミラーはヘリでパナマに飛ぶ途中ゲリラの攻撃を受けます。この時ミラーは銃を取り上げますが狙撃することが出来なかったのです。人を討つと云うことができなかったわけです。オリンピックにメダリストだが殺人の経験の無い狙撃兵が、ベテランのベケットとコンビを組むということが、この映画の要です。
国防会議から派遣されたミラーはベケットの上官に当たり、ベケットが作戦のブレーキになるようなら殺してもよいという命令を受けています。このベテランとビギナーのコンビにどんなドラマが生まれるのか、というのが映画の要です。
ベケットは74人を暗殺したというプロで、組んだ相棒の多くを失っています。冒頭で、これも南米のジャングルでの狙撃が描かれ、暗殺は成功するのですが脱出時に相棒が敵の銃弾に倒れます。ベケットの手には、そうした相棒の認識票が数多く残っているというシーンが描かれます。経験のないミラーと組んだベケットの暗殺は成功するのか、またミラーは無事生還するのか。
『山猫は眠らない』ではベケットとミラーの狙撃、ふたりの確執と友情が描かれます。ジャングルで敵に見つからないために水中で眠る、ミラーをエサに追っ手を狙撃、犬の嗅覚を避けるために牛の糞を塗るなど、ジャングルでの狙撃兵の活躍が堪能できます。狙撃銃のスコープに拡大される標的、発射される銃弾のスローモーションなど凝った映像が各所に配され、ムードを盛り上げます。
面白い!、お薦めです。
監督:ルイス・ロッサ
出演:トム・べレンジャー ビリー・リンゼイ
2015-02-16 07:59
nice!(4)
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