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映画 サブウェイ123 激突(2009米) [日記(2015)]

サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]
 ニューヨークPelham駅1時23分発の地下鉄が乗っ取られます。犯人の要求は人質に取った乗客の身代金1,000万ドル。運行司令室でこの犯人と交渉するのがガーバー(デンゼル・ワシントン)。ガーバーは元運行司令室長でしたが、贈収賄の容疑で管理職から平職員に落されたという過去を持っています。ライダー(ジョン・トラボルタ)を名乗る犯人は、NY市長に人質の身代金1000万ドルを要求し、期限の1時間が過ぎると、1分につきひとりの人質を殺害すると脅します。

 警察が介入し、交渉役からガーバーは外されますが、これに腹を立てたライダーは人質を殺してガーバーを交渉役に復帰させます。映画は、デンゼル・ワシントンvs. ジョン・トラボルタの駆け引き、それも無線を通じた対決となって進行します。

 2009年の映画ですからインターネットが小道具としてつかわれます。乗客のひとりが持っていたパソコンで、車内の様子がネット中継され、ライダーはnetでガーバーの過去を検索します。人質を殺すと脅し、ガーバーに収賄の事実を白状させますます。ライダーは、交渉相手の弱点を掴んで有利な立場となり、無線は交通局、警察が聞いているわけで、ガーバーは衆目の中で己の罪を告白したことになります。
 ライダーはガーバーの自白を引き出したり、市長の不倫疑惑を質したりして、この地下鉄乗っ取り事件が思わぬ方向へ発展するかと思ったのですが、そうはなりません。この映画は、あくまでもデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタを柱にしたサスペンス映画(オリジナルは『サブェイ・パニック』)です。

 途中で伏線が敷かれています。ライダーは元証券マンであり、netで株価や金融相場をチェックしていますから、犯人たち、特にライダーの目的は1000万ドルではなく、金融デリバティブで儲けようというのが真の目的です。地下鉄が乗っ取られて株価が上下したり、金の相場が上がったりするのでしょうか、その辺は?。

 人質救出のために1000万ドルが用意され、指定時間に間に合わせるために警察の車が猛スピードで事件現場に向かいます。「約束期限まであと何分」と云うテロップが頻繁に表示されますが、どうせ最後は間に合うんだろうと思うので、それ程の緊迫感は伝わってきません。そんなことより、警察の現金運搬パトカーや、先導する白バイが事故るのには笑ってしまいます。到着が遅れると人質が殺されますから、ガーバーは必死で引き伸ばし作戦。それならお前が持って来いと、ガーバーが現金の運搬することとなります。これは何かある。ガーバーとライダーは裏で手を組んで1000万ドルを山分けしようという計画だ! →勘ぐり過ぎで、そんなことはありません。
 という具合に、見ている方の期待を裏切り続けて、最後はガーバーがライダーを射殺して事件は終了します。何故殺したんでしょうね、その辺りも期待が裏切られます。

 デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタと二大スターが競演しますから、それなりに見せます。監督も『トップガン』『クリムゾン・タイド』『デジャヴ』のトニー・スコット(デンゼル・ワシントンはこの監督の常連)。申し分のない布陣なのですが、何か違う...。ということで、それなりに面白いのですが、諸手を挙げてのお薦めとはなりません。

監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン ジョン・トラボルタ
タグ:BSシネマ
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