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映画 マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015豪米) [日記(2015)]

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 『マッドマックス』4作目です。相変わらず、マックスが核戦争後の荒廃した砂漠で、暴力で支配する集団と戦ういうストーリーです。マッドマックス2』と『サンダードーム』も砂漠を抜け出してオアシスに向かうプロットが組み込まれていましたが、今回も同様で、緑の大地を目指します。
 『2』『3』では子供を登場させ、幾分メルヘンの味付けがありましたが『Fury Road』は、アクションと世界感がさらに過激になっています。

 敵役は、ウォー・ボーイなる戦士を従えて砂漠に君臨するイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)。『サンダードーム』では、バータータウンの女王ティナ・ターナーと町のエネルギー(メタンガス)を握るマスター(侏儒)が敵役でしたが、イモータンは、水と緑(作物)を握り、自らを救世主と名乗って核戦争で生き残った人々とウォー・ボーイをマインドコントロールする怪物です。放射能汚染からまぬがれた健康な5人の女性を囲いハーレムを作るという、わりと常識的な?悪役。ティナ・ターナーとマスターほどの存在感はありません。

 このイモータンを敵にまわして戦うのが、軍団の大隊長フュリオサ(シャーリーズ・セロン)。イモータンを裏切り、5人の女性を連れて生まれ故郷、緑の大地を目指します。基本はイモータンvs.フュリオサで、マックス(トム・ハーディ)はこれに巻き込まれフュリオサ一行を助けるというストーリーです。芸達者なシャーリーズ・セロンはアクション映画には勿体ないです。

 脇役として、マインドコントロールから抜け出してフュリオサに味方するウォー・ボーイ、ニュークス(ニコラス・ホルト)、イモータン一味の「人食い男爵」などが登場します。いずれも、『2』に登場したジャイロ・キャプテンや、ブーメラン少年には及びません。

 残るは登場するマシンです。二輪、四輪からジャイロスコープ、機関車、飛行機と進化してきましたが、今度はというと初心に帰って?四輪。四輪といっても、巨大なタンクローリーや巨大なタイヤを履いた砂漠専用の四駆などアップスケールの四輪でそれなりの迫力ですが、所詮車の追いかけっこに過ぎません。

 Wikiによると、映画本編の前日譚にあたる全4冊のコミックがあるそうです。コミックには、『サンダードーム』と『Fury Road』の間を埋めるイモータンや人食い男爵、フュリオサの物語が描かれているようです。つまり、映画『Fury Road』は、一連の『マッド・マックス』のストーリの中から、イモータンvs.フュリオサ+マックスの因縁の戦いだけを映像化したということでしょう。アクションだけでストーリーは希薄というのは、このコミックが前提になっているからでしょうか。12月には日本語版が発売になるそうです。 曰く、

イモータン・ジョーはどうやって武装戦闘集団「ウォー・ボーイズ」を結成したのか?
フュリオサはなぜ5人の妻たちを逃がす決意をしたのか?
マックスを悩ます謎の少女の正体は?

 ということで、アクションだけを全面に押し出したこの映画は、中途半端です。『マッド・マックス』の世界はどうでもいい、アクションを楽しみたいという方にはお薦めですが。『5』『6』が計画されているようですから、そちらで『Fury Road』に至る世界が描かれるのでしょうか?、『エピソード1』として。

監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト

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