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映画 リンカーン弁護士(2011米) [日記(2016)]

リンカーン弁護士 [DVD]
 高級車リンカーンを法律事務所代わりに、カリフォルニアを飛び回る弁護士ミック・ハラー(マシュー・マコノヒー)の法廷サスペンスです。ハラーは、麻薬、売春など金になる事件なら何でも引き受けるちょいワル弁護士という設定。

 ハラーは、娼婦への暴行容疑で逮捕された資産家の息子、ルーレ(ライアン・フィリップ)の弁護を引き受けます。金になるということで情報屋の持ち込んだ事件です。ルーレは娼婦に誘われて彼女の自宅を訪い、そこで男に殴り倒され気がついてみると娼婦暴行の容疑で逮捕されたという事件。ルーレは、交通違反以外に一切の犯罪歴はなく、どこから見ても暴行などとは縁遠い良家のお坊ちゃんで、ハラーは裁判に自信を持ちます。

 ところが、ルーレの証言に嘘が混じりだし、不信を抱き始めたハラーは、過去に扱った事件との類似性に気づきます。事件とは、無罪を言い張る被告を司法取引をさせ無期懲役に持ち込んだ娼婦殺害事件です。この殺人事件とルーレの傷害事件の類似性から、ハラーは、ルーレこそが娼婦殺害の犯人であり、無実の人間を刑務所に送り込んだことに気づきます。今回の娼婦傷害事件もルーレの犯罪であり、金になると情報屋が持ち込んだのではなく、実はルーレがハラーを指名したことが明らかになります。ルーレは、このお目出度い弁護士をからかい半分で弁護人に選んだのです。
 ハラーは、調査員フランク(ウィリアム・H・メイシー)に殺人事件の調査を頼み、追い詰められたルーレは、フランクをハラーから盗んだ銃で殺します。
 守秘義務に縛られ、ハラーはルーレの過去の殺人を告発できないばかりか、フランク殺害の罪まで着せられます。ハラーがルーレの無罪を勝ち取れば、殺人犯を無罪にする弁護士となってしまいます。
 ハラー、このピンチを如何に切り抜けるのか?。

 ハラーは、自ら担当する傷害事件で無罪を勝ち取り、同時にルーレの過去の殺人事件を暴くという一石二鳥の離れ業を演じてみせます。殺人犯が起こした傷害事件で無罪を勝ち取る弁護士、という設定が面白いす。リーガル・サスペンスが好みならお薦めの1本です。

監督:ブラッド・ファーマン
原作:マイクル・コナリー
出演:マシュー・マコノヒー マリサ・トメイ ライアン・フィリップ ウィリアム・H・メイシー

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