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映画 ミッドナイト・ラン(1988米) [日記(2016)]

ミッドナイトラン [DVD]
 保釈金の金融業者(まぁ街金)と契約している”賞金稼ぎ”の話です。西部劇の賞金稼ぎは、賞金首のお尋ね者を捕まえて保安官に引き渡します。現代の賞金稼ぎは、逃亡した犯罪者を捕まえて金融業者に引き渡します。

 犯罪者は犯罪者保釈金を払って(供託して)仮釈放となる代わりに、裁判所に出頭する義務を負います。保釈金を払えない多くの犯罪者は、金融業者から借りることになります。逃亡して出頭しないと保釈金は裁判所に没収され、犯罪者は借金を踏み倒すことになりますから、金融業者は大損。ここに、手数料を取って逃亡した犯罪者を捕まえる”賞金稼ぎ”という職業が成立することになります。云わば一種の債権取立て業ですね。

 賞金稼ぎは、シカゴの元警官ウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)。金融会社から50万ドルの保釈金を借りたのは、ギャングの金を横領した(何故かその金を慈善団体に寄付)会計士のマデューカス(チャールズ・グローディン)。
 ギャングの金を横領したのですから、会計士は命を狙われ、殺されれば金融業者は大損となります。ウォルシュは10万ドルでこの会計士逮捕?を引き受けます。
 会計士を狙っているのは賞金稼ぎだけではないわけで、ギャングを捕まえたいFBIは金の流れを知る会計士を追い、ギャングは口封じのために会計士を追いかけ、金融業者が放ったもうひとりの賞金稼ぎまで現れます。
 ウォルシュはニューヨークで会計士を見つけ出し、ロサンゼルスまで護送します。このふたりを追って、FBIとギャングと新手の賞金稼ぎが入り乱れ、約束の期限、5日後の「ミッドナイト」までの逃亡劇が始まります。
 
 と書くと、シリアスなアクション映画のようですが、実はコメディ。FBIはウォルシュに出し抜かれ、ギャングはドジを踏み、第二の賞金稼ぎは掻き回します。手錠で繋がれたお尋ね者と賞金稼ぎは、FBIとギャングの手を掻いくぐる間に友情を育て...という逃亡劇、ロードムービーです。手堅くまとまった佳作で、お薦めです。

監督:マーティン・ブレスト
出演:ロバート・デ・ニーロ チャールズ・グローディン

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