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映画 これが私の人生設計(2014伊) [日記 (2020)]

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 原題” Scusate se esisto!”、は「生きていてすみません」だそうです。たまにはこういうドタバタ・コメディーもいいです。「生きていてすみません」が何故「人生の設計図」になるのかというと、ヒロインが建築士だからでしょうね。

 セレーナ・ブルーノ(パオラ・コルテッレージ)は建築士としてイギリス、アメリカ、中国で修行して母国イタリアに帰ってきます。建築士として就活しますが、男の職場の建築士は女性にとって狭き門。泣く泣くインテリアデザイナーのアルバイトやレストランのウェイトレスをし、節約のため屋根裏に住んで就職活動中。イタリアでは、就業規則に「妊娠したらクビ」という一項が入り、職業で女性は差別されているようです(ホントかどうかは?ですが)。建築士セレーナの就活孤軍奮闘の物語です。

 セレーナがアルバイトをするレストランのオーナーのフランチェスコ(ラウル・ボヴァ)が、イケメンでバツイチと絵に描いたよなイタリヤの「ちょい悪オヤジ」。フランチェスコもセレーナの語学力と接客が気に入り、何かと親切。セレーナも魅力的なちょい悪オヤジにゾッコンとなりモーションをかけますが、一向になびいてきません。ここまでは普通の映画ですが、フランチェスコがゲイであったことが分かりストーリーは「破調」となります。

 やっぱり建築士だ!とセレーナは集合住宅の共用スペースのコンペティションに応募します。女性では落とされる!と考えたセレーナは、建築家「ブルーノ・セレーナ」(姓名を逆にした)と男性名の秘書だと偽って応募します →セレーナの企画が選ばれ、著名な設計事務所に所属することになります。

 設計事務所と「ブルーノ・セレーナ」がTV会議をすることになり、困ったセレーナはフランチェスコを建築士に仕立て上げます。フランチェスコは建築なんぞはチンプンカンプン、セレーナがリモートで裏で操ります。設計事務所の代表を影で操るのも女性秘書。男尊女卑のイタリアで、いくら男性が威張っても裏で糸を引くのは女性だ!というわけです。
 フランチェスコは、ナンボなんでも屋根裏の生活では仕事はできないだろうと彼女を自宅に引き取り「同棲」が始まります。フランチェスコの住居には次々とゲイの男性が現れ、うら若き女性とゲイの珍妙な同棲生活、このあたりのクスグリがコメディの中心。
 イタリアではヒットしたようです。けっこう笑えるオススメです。

監督:リッカルド・ミラーニ
出演:パオラ・コルテッレージ、ラウル・ボヴァ

タグ:映画
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