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映画 リメイク 恐怖の報酬(1977米) [日記 (2020)]

恐怖の報酬【オリジナル完全版】≪最終盤≫ [Blu-ray]  原題”Sorcerer”、魔術師。 1953年のイヴ・モンタン主演のフランス映画のリメイクだそうです。元ネタのタイトルが”Le Salaire de la peur”、「恐怖の報酬」ですから、リメイクされてなぜ「魔術師」になったのか?。映画としてはごくシンプルで、多額の報酬に釣られた命知らずの4名が、トラックで”ニトログリセリン”を運ぶサスペンスです。ちょっとした衝撃で爆発するニトロが何時爆発るのか!→ハラハラドキドキ、これに尽きます。

 映画冒頭、フランスの銀行家とマフィアが登場します。銀行家は事業に破綻しマフィアは賭博のアガリの強奪に失敗、ふたりは南米の某国に逃亡します。軍事政権のようですからチリ?。
 油田火災が起き、消火のためには爆破するしかない!ということになり、油田にニトログリセリンを運ぶことになります。ニトロの貯蔵場所から油田迄は500km、ちょっとした衝撃で爆発するニトロを誰がどうやって運ぶか?。冒頭の、食い詰め者の元銀行家セラーノ(ブリュノ・クレメール)とマフィアのドミンゲス(ロイ・シャイダー)が登場し、これもパレスチナから逃れて来た過激派のカッセムとナチス残党狩りの殺し屋ニーロ(フランシスコ・ラバル)は、高額の報酬に釣られ、トラックによるニトロ運搬を請け負います。
 田舎町にまともなトラックは1台もなく、4人は油田までの500km、南米の悪路をニトロに衝撃を与えず運ぶトラックの調達から始めます。ボロトラックを廃品で補強し、ミンゲスとニーロ、セラーノとカッセムの2組が2台のトラックに分譲して油田を目指すことになります。2台用意したのはリスク回避。2台のトラックは南米の大地をひた走るわけです、ここからが本番。

 南米ですから舗装道路を走るようにはいかず、次々と障害が立ちはだかります。

 1)まず吊り橋が登場しまします。雨のなか半分朽ちかけた橋をひとりが誘導、ひとりが運転、タイヤが橋の板を踏み割りあわや川に転落!とスリル満点。2台目はウィンチを使い、渡りきったところで綱がきれて吊り橋は川に落ちという定番のシーンです。実写ですからなかなかワイルドです。2)次に現れるのが道を塞ぐ巨大な倒木。ここはパレスチナ過激派のカッセムの出番。カッセムは、手製の時限装置を考案しニトロを使って倒木を爆破。吊り橋もそうですが、改造トラックに手製の爆弾と、限られた条件を逆手に取って生き抜く男達の逞しさです。3)さらにミンゲスとニーロの前に障害が現れます。反政府ゲリラがトラックを止め積荷を奪おうとします。ここは銃器のプロ殺し屋ニーロの出番。ゲリラを皆殺しにしますが、ニーロも撃たれて落命。油田までは後少しというところでセラーノとカッセムのトラックは道路を踏み外して谷に墜ちて爆発炎上。ひとり残ったミンゲスが油田を目指すことになります…。

 現在であればCGで処理できますが、1977年の映画ですからすべて実写。この辺りを楽しむ映画です。実写だと思えば、映像もストーリーもはかなか迫力があって楽しめます。wikiによると、スティーブ・マックイーンの起用も検討されたようですが、(ロイ・シャイダーも悪くないですが)マックイーンとなれば伝説の映画となったことでしょう。こうなるとイブ・モンタンのオリジナルも観たいですね。

監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ロイ・シャイダー、ブリュノ・クレメール

タグ:映画
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Lee

先日のBS放映を録画しようとしたらリメイクと知り結局しませんでした。イヴ・モンタンのオリジナルもやってほしいですね。
by Lee (2020-11-27 11:16) 

べっちゃん

オリジナルを観ました。こちらの方が面白いです、そのうち感想文書きます。
by べっちゃん (2020-11-27 20:01) 

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