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真空管受信機 Hallicrafters S40 (2) [日記(2005)]


○電源を入れる
 オークションの但し書きにBC帯は受信可能と書いてあったので、数メートルの室内アンテナをつなぎ(勇気を出して)電源を入れてみた。パイロットランプが点きダイヤルスケールが浮き上がる、なかなかノスタルジックである。が音が出ない。真空管を見るとヒータが点灯している、メタル管は確認できないが触ると熱い。音量上げるとかすかにブーンとハム音がする。接触を疑って、スイッチというスイッチを2~3度ガチャガチャやると音が出た。バンドスイッチをBC帯にし、メインダイヤルをゆっくり回すとNHKが飛び込んできた。感度が悪いのか夜間でも混信が全くない。音質は違和感が無く、60年前の音(製造されてから60年が経つ)にしばらく聞き惚れた。60年前の受信機が動くこと自体不思議である。


 受信周波数は
バンド1:0.54-1.7MHz(BC帯)
バンド2:1.7-5.35MHz
バンド3:5.35-15.7MHz
バンド4:15.7-43MHz
オークションの但し書きでは、BC帯は受信可能だがその他のバンドは不明とあった。バンド2はノイズのみ、端の方で受信可能。バンド3はほぼ全域で海外放送が受信できる。セットノイズが少ないのか感度が悪いのか分からないが、バンド内は静かで、放送のみ浮き上がるように受信できる。バンド4はノイズのみで受信は出来ない。受信を続けると音が出なくなるという不具合が出る、明らかに接触不良だ。

 

○マニュアル
ここに膨大なマニュアルがある。
The BoatAnchorManual Archive →http://198.28.62.85/hallicra.htm
著作権はどうなっているのか分からないが、アメリカという国はつくづくすごいと思う。FTPに同時に入れる人数に制限があり、ダウンロードのスピードは遅い。落としてきたファイルは拡張子が.djvu(デジャヴュ?)でファイルサイズが小さいが分解像度は悪い。.djvuはirfanviewにプラグインを入れれば簡単に読める。方法は一つ下。

next →http://blog.so-net.ne.jp/e-tsurezure/2005-07-16


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福本始

感動しました、私も古い型式のラジオを持っていますが(NHK 2型 RSR 31
昭和27年 3月作 東京電波無線株式会社 と書いてありますが、このラジオについて何も知識もなく持っています、NHKがどのような使い方をしていたものか知りたいのですが、調べる方法が分かりません、ただBC帯は受信できます17MHZまで受信できるようになっているようです、ロータリーバンドスィチ 接続不良のようです、もしご存知あればお教えを御願いいたします。
by 福本始 (2005-08-12 16:13) 

べっちゃん

 「NHK 2型 RSR 31」をgoogleで検索すると1件引っかかります。これって福本さんのページでしょうか。もしそうならOMさんに教えて戴きたいのは私の方です。
 ともあれ、同機は業務用受信機の様で、私のハリクラなど足下にも及びません、羨ましい限りです。BC帯が受信できるのであれば回路そのものは生きているわけですから、おっしゃる通りバンドスイッチの接触不良か断線でしょうか。シングルスーパーならローカル発振の有無を調べて戴き、ローカル発振が生きていればトラッキングがずれている可能性がありますね。トラッキングを取れば復活するのではないかと思われます。いずれにしろ素晴らし受信機の様ですね、是非復活させて下さい。
by べっちゃん (2005-08-13 00:03) 

べっちゃん

 書き忘れました。ご存じだとは思いますが、接点復活材はお使いにならない方が良いかと思います。私のハリクラは鉛筆の芯の粉末(炭素)を振りかけ、何度も回すことで接触不良が回復しました。リークが起きますから微量ですね。
by べっちゃん (2005-08-13 00:12) 

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