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読書感想文の書き方 [日記(2009)]

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 何気なく検索ワードを見ると、『読書感想文』が9位にランクされていて、思わず笑ってしまいました。夏休みも終わり近くになると、こんな検索があるのですね。今OTTAVAを聞いていますが、この話題で盛り上がっています。よく分かります。私も中高生の時は苦しみました。一応『読書感想文』をblogのメインにしていますし(検索ワードは殆どパソコン(^^)、夏休みも後僅かですからお役に立てるかどうか分かりませんが、アクセスして頂いた方の期待に応えて、安直、速成の『読書感想文作成法』を考えて見ます。

【インターネットの活用】
 私が中高生であった頃に比べて決定的に違っているのが、他ならぬインターネットでしょう。あの頃、電子辞書とINがあったなら、私の頭脳と勉強もう少し進歩したと、恨めしいのですが。私の提案する『読書感想文作成法』はこのINの活用に他なりません。

【本の選択】
 国内でも海外でもいいですから、短編集を選びます。小説でもエッセイでも評論でもノンフィクションでも何でもいいでしょう。興味のある分野で選びます。短編集から、その中の一遍を選びます。短いから読めるでしょう。読書感想文の定番、漱石の『こころ』なんか選択しないことです。

【keyワードの選択】
 読んだ本から、keyワードを3つ抜き出します(別に何個でもいいのですが)。この3つのkeyワードをネット検索します。いろいろ出てくると思います。wikipediaなり何なりから、リンクをたどります。この時、これは、という文章をコピー&ペーストで抜き出しておきます。本を読んだ感想ではなく、本に関連するテーマの抜き書きを作成するのです。時代小説とか外国の小説の方がkeyワードが抜き出し易く、検索しやすいと思います。

 例えば、浅田次郎の『五次郎殿御始末』を読み、その中の一遍『西向く士』を取り上げるとします。『西向く士』は、陰暦が太陽暦に変わる明治6年に立ち会った元天文方を主人公とした短編です。keyワードは、【太陰暦】【太陽暦】【天文方】です。これをネット検索します。暦の話、閏月の話、蛮所調所、伊能忠敬などなど次から次へと出てきます。and検索、or検索も活用します。

 酒見賢一の『墨攻』(短いし面白いので、すぐ読めます)などkeyワードの宝庫です。諸子百家から百科争鳴、墨家、中国の政治情勢、作中に現れる武器、武具などなど。おまけに映画になっていますから、映画も見ると更に興味が湧きます。

 この方法は、課題図書が決まっている場合も十分活用可能でしょう。

【読書感想文にまとめる】
 これも、手法があります。抜き出した文章を印刷し、抜き出した単位(ホームページや項目毎の単位)にハサミで切り分けます。
10数枚の短冊が出来ると思いますが、これを机の上に並べ、前後左右並べ替えてみて下さい。替え並べ替えは、似ているもの、相反するもの、共通の項目などに着目します。何か見えてきませんか?気に入った順序でひとつの文章に結合します。結合は接続詞の活用ですね(^^)。要はkj法を使うのです。AとBの間で何か感想が生まれれば、Cを書き足します。

 これで独創的で立派な『読書感想文』が出来上がります。ネタは借り物ですが、それを繋ぎ合わせて、あなたの独創となったわけです。原稿用紙数枚の感想文は可能でしょう。如何でしょうか?


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