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NHK ETV特集 シリーズ 戦争とラジオ 第2回 日米電波戦争 [日記(2009)]

tokyoローズ.jpg ザカライアス.jpg
東京ローズ             ザカライアス海軍大佐 ・・・いずれもNHKから頂きました。

 普段はTVなぞ観ないのですが『日本海軍 400時間の証言』がめっぽう面白かったので、ここのところ新聞のTV欄を気をつけてみています。『戦争とラジオ』(8/23放映)という題に思わず反応して観てみました。

 日本の対米謀略放送と云うと『東京ローズ』が有名です。『「ラジオ・トウキョウ」の録音盤130巻がアメリカ国立公文書館に残されていることが判明』したことからこの企画が生まれたようです。
 謀略放送ですから、ミッドウェー海戦や、北九州空襲の手前勝手な過小評価など日本に都合の良い中身であることは想像できますが、アッツ島玉砕など意外と(隠し様もなかった?)正直な放送もあるようです。広島の原爆投下を非人道的行為として避難する放送などは、戦争末期の日本の悲鳴を聞くようで痛ましい限りです。

 『ゼロ・アワー 東京ローズ』は、太平洋の米兵向けに女性DJがジャズやポップスを流して圧倒的人気を誇った番組です。ちょっと蓮っ葉な語り口と音楽で米兵の厭戦気分をかき立てたと云われるこの番組は、元アナウンサーのオーストラリア捕虜(チャールズ・カズンズ少佐)の企画だったそうです。当時の日本の発想を超えていたことも、なるほどと納得しました。

 『ザカライアス放送』というものも初めて知りました。戦争前に3年ほど日本に滞在した知日派のザカライアス海軍大佐を使って、終戦間際の3ヶ月の間に17回(だったと思います)日本にポツダム宣言受諾を働きかけた対日放送があった事です。これに応えたのが同盟通信の記者で(政府の意向を汲んだものですが)、外交ルートが途絶えた日米間で戦争終結に向けての模索があったことは、秘話として感銘を受けました。

 このETV特集ですが、

第255回 1月4日 吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~
第258回 2月1日 作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで

などがあったようで、面白そうです。聴取料を払っているのですから観ないと損ですね(^^;)

ジャンクな液晶TVがやっと役に立ちそうです。



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