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映画 ブラッド・ダイヤモンド(2006年米) [日記(2009)]

ブラッド・ダイヤモンド [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
ブラッド・ダイヤモンド:紛争の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド、いわゆる紛争ダイヤモンド(wikipedia)

 アフリカ・シエラレオネ共和国の内戦を舞台に、発見された巨大ダイヤモンドの原石を巡る物語です。アフリカの内戦は民族問題が原因となるものと急激な近代化の歪みで起こるクーデーターが引き金となるものがあるようです。『ホテル・ルワンダ』は内戦で離散した家族の再会を描いていますが、『ブラッド・ダイヤモンド』も、RUF(反政府軍)の攻撃で家族から引き離されたソロモン(ジャイモン・フンスー)の物語です。

 拉致されたソロモンは反政府軍のダイヤモンド採掘現場で働かされ、巨大なダイヤを見つけたことからストーリーは動きだします。だいたいこの辺りでストーリーは分かってしまうのではないかと思います。ソロモンに、元ローデシアの傭兵でダイヤモンド密輸業者のアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)、女性ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)がからみ、最期はダイヤモンドの争奪戦とソロモンの一人勝ちとなります。

 この映画のメッセージは当然『紛争ダイヤモンド』ですが、もっと恐ろしいのは『少年兵』です。反政府軍に誘拐され、兵士に仕立て上げられるソロモンの息子(11,2歳?)の変貌です。麻薬とマインドコントロールで少年が残虐な兵士に仕立て上げられる様は恐怖です。ソロモンを救出しようとする父サイモンを『虫けら』と呼ぶシーンは、別に教育とは云いませんが、ゾットします。皇国少年、ヒトラー・ユーゲント、何処かの国の赤いスカーフの少年少女を思い浮かべてしまいます。世界には未だ20万人の少年兵がいると云うテロップが流れ、映画はENDとなります。
 映画としてはストリーが一直線で面白味に欠けます。殆どジャイモン・フンスーひとりで保っているんではないでしょうか?

 普通はレオナルド・ディカプリオなのでしょうが、ジャイモン・フンスーの力演の前には影が薄いですね。『アミスタッド』『グラディエーター』でも存在感を示しましたが、『ブラッド・ダイヤモンド』もその延長線上です。何処かで変わらないと、このまま勿体ない?

監督:エドワード・ズウィック
出演者:
レオナルド・ディカプリオ
ジャイモン・フンスー
ジェニファー・コネリー


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Betty

ディカプリアオは、実力はあるのですが出演する映画の選択に問題がありますね・・・
エージェントが悪いのか彼本人に問題があるのか。
名優と組む映画が多く影が薄くなってしまったり、実力をマイナスで見せてしまう役を選んでしまったりとそんなのばっかりです;;
by Betty (2009-11-05 14:04) 

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