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映画 ニキータ(1990年仏伊) [日記(2009)]

二キータ [DVD]

二キータ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD
 監督は『レオン』のリュック・ベッソンです。
 警官3人を射殺して無期懲役の判決を受けた不良少女ニキータが、過去を消されて諜報組織によって暗殺者に仕立てられるという物語です。ハリウッドなら、クールでかっこいい暗殺者に仕立て上げるのでしょうが、こっちはフランス映画ですからそうはなりません。暗殺に手を染めながら恋に揺れる情緒不安定な暗殺者を、アンヌ・パリローが好演しています。少女っぽさ残した20歳のニキータが、大人の女に変身する様は見事ですね。このシーンにジャンヌ・モローが登場しますが、女の一生を暗示させるようで小粋な、ジャンヌ・モローには気の毒な演出です。ナポリのホテルで、恋人マルコ(ジャン=ユーグ・アングラード)とドアひとつ隔てて、泣きながら暗殺の引き金を引くシーンは女性映画?です。

 ラストが分かりません。ニキータがソ連大使館で任務を終え帰宅し、恋人に、もうこんな仕事は辞めてふたりで逃げよう、みたいなことことを云われて涙を流します。夜ふけにひとり煙草を吸っているシーンの後、ボブ(ニキータのボス)が訪ねてきてマルコと話します。おたがい寂しくなる、マルコがかすかに頷いて暗転、幕。ニキータは何処へ行ったのだ!・・・まぁフランス映画ですから。

 ジャン・レノが『掃除屋』として登場します。帽子を被り、ツイードのコートに丸いサングラスで現れたときにはレオンの登場だ!と思ったのですが、製作から云うと『レオン』が1994年で、『ニキータ』は1990年、こちらが先です。この『掃除屋』が後に『レオン』を生むのでしょう。

 『レオン』、『ニキータ』ともヒーロー、ヒロインの名前が題名となっていますが、リュック・ベッソンの人物造形は確かです。残念なことは、ナタリー・ポートマンが『ニキータ』にはいないことです。ニキータは女性ですから、恋人にジャン=ユーグ・アングラードを配したのでしょうが、ハードボイルドにはちょっとナイーブすぎるのでは?、『ベティー・ブルー』の彼はよかったですが。

 リュック・ベッソンは『レオン』、『ニキータ』、『ジャンヌダルク』と観てきたのですが、次は何を観ようか?

監督:リュック・ベッソン
出演:
アンヌ・パリロー
ジャン=ユーグ・アングラード
チェッキー・カリョ
ジャン・レノ
ジャンヌ・モロー


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