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映画 ある日どこかで(1980年米) [日記(2009)]

ある日どこかで 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
 ここでも紹介されていましたので、見てみました。時間旅行を組み合わせたとラブストーリーです。時間旅行をプロットに使った映画は『バタフライ・エフェクト』が良くできていました。『バタフライ・エフェクト』が“人生のif”を描いているのに比べ、『ある日どこかで』は時間を隔てた恋が主題となっています。

 1972年、大学生リチャードの脚本による演劇の打ち上げパーティーから幕が開きます。客席からリチャードをじっと見つめる老婦人。やがて婦人はリチャードに近づき彼の手に懐中時計を渡し、“come back to me”とつぶやいてさります。
 1980年(この映画の制作年ですね)、脚本家となったリチャード(クリストファー・リーヴ)は、ふとしたことから湖畔のホテルに立ち寄り、ホテルの資料室でひとりの女性の写真と出会います。この女性は、1912年にこのホテルで開演された演劇のスター・エリーズ(ジェーン・シーモア)だったのです。

 時空を隔てた恋ですから、逢うにも逢えずこれはもう切ないわけです。素直に映画を楽しめばいいわけですが、それはそれ、いくつか疑問が湧きます。

1972年:リチャードの前に老婦人が現れ、懐中時計を渡す。
1980年:ホテルで女性の写真を見て、彼女が女優エリーズであることを知る。
    エリーズに逢うために時間旅行を試みる。
1912年:エリーズと逢い恋に落ちる

1980年のリチャードは(映画の上では)、未だエリーズと出逢っていないわけですね。何故彼女のことを熱心に調べ、時間旅行までして彼女に逢おうとするんですか?動機が無いです。1912年にエリーズと出会った記憶がDNAにすり込まれていたんでしょうね。
『バタフライ・エフェクト』では過去の日記を読むことが事件旅行のトリガーでしたが、今回は自己暗示です。ウェルズのタイムマシンみたいなものを持ち出すわけにはいきませんから、これはサイコキネシスに頼らざるを得ません。
それと懐中時計ですが、老婦人がリチャードに手渡しますが、1912年でリチャードはこの時計を持っています、何時エリーゼに渡すのかと思っていたのですが、とうとうそのシーンも無く幕。存在意義がいまひとつ・・・。

 原作は『縮みゆく人間』で有名なリチャード・マシスン。『アイ・アム・レジェンド』もマシスンです。大昔読んだことがありますが、この人はSF作家というより着想の妙とストーリーテリングで勝負するファンタジー作家でしょう。機会があったら原作も読んでみたいです。懐中時計とともに小道具のひとつとしてラフマニノフの曲が使われています(残念ながらモノラル)。

 Wikipediaを見ると『カルト古典』となっていますが、何となく分かる気がします。好きな人は好き、ということでしょう。

監督:ヤノット・シュワルツ
脚本:リチャード・マシスン
出演:
クリストファー・リーヴ
ジェーン・シーモア


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