映画 トランスポーター 1 & 2(2002、2005仏米) [日記(2010)]
『レオン』のリュック・ベッソンだというので見ました。この人、監督としては『アンジェラ』以後『アーサーとミニモイの不思議な国』などファンタジーに転じたようで、プロデュース業の方は『96時間』などヒットをとばしています。『トランスポーター』はシリーズで3編もあることだし、きっと面白いのだろうと・・・。
元特殊部隊の兵士の『運び屋』ですね。『配達時間は守る』『配達物は開封しない』『名前は言わない、聞かない』など自らルールを作って非合法なブツでも何でも運ぶという裏家業をやっているんです(表家業は年金生活)。
【トランスポーター1】
配達物が人間だったことから、自分に課したルールがひとつずつ崩れ、トラブルに巻き込まれる・・・オーソドックスな造りです。カーチェイスありアクションありでそれなりに見せますが、リュック・ベッソンが脚本に参加したにしては、ストーリーがお粗末。悪役もヒロインも存在感に乏しく、従ってヒーローのカッコよさもいまひとつ。主人公のフランクに好意的なタルコーニという刑事が出て来ますが、とぼけたいい味を出しています。
【トランスポーター2】
舞台はマイアミに変わっています(1はコート・ダジュールだそうです)。1と2をつなぐのがタルコーニ刑事。休暇で、フランスからマイアミまでわざわざフランクを訪ねて来て、またもフランクの事件に巻き込まれ、今度は大活躍します。
『普通はこういう仕事はやらない』とか言いながら、フランクは子供の学校の送り迎えをやっています(よほど仕事がなかったんでしょう)。この子供が誘拐されることで、フランクは事件に巻き込まれてゆきます。これでは、荷物の運び屋か事件の運び屋か分かりません。ストーリーは、2の方がよくできています。誘拐の裏に隠された陰謀があって、ミステリー風(あくまで『風』)です。
アクションは『あり得ない!』と云う奇想天外、車が空を飛ぶんですから!。いくら特殊部隊にいたかしれませんが、素手で5人10人をアッという間に片づけるんですからやはり、『あり得ない!』。
『トランスポーター』見たい方は、1を飛ばして2を見る方が面白いです。1との関連性はタルコーニ刑事だけですから。
監督:ルイ・レテリエ コリー・ユン
製作・脚本:リュック・ベッソン
出演:ジェイソン・ステイサム
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