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映画 デリカテッセン(1991仏) [日記(2010)]

デリカテッセン <デジタルニューマスター版> [DVD]

 アメリのジャン=ピエール・ジュネです。アメリも相当ヘンな映画でしたがこちらはもっとヘン。

 主演がドミニク・ピノン。この人はアメリでも、アメリの勤めるレストランに毎日やってくる不思議な叔父さんで出演していました。どうも監督お好みの俳優らしく、ジャン=ピエール・ジュネの常連です。このドミニク・ピノン演じるルイゾンが、求人広告を見て肉屋にやって来るところから映画は始まります。パリか何処かの廃墟に店を構える肉屋が売っているのは、なんと人肉。求人広告で釣って肉にして売るんですねぇ。

 痩せているので商品価値が無いんですが、肉屋の入るアパートの管理人としてまぁ何とか採用。で映画は、ルイゾンがアパートの奇妙な住人を紹介するという構成になっています。

ルイゾン:主人公。元サーカスのピエロで、相棒が『食われた』ため失業。ミュージック・ソウを弾く(ノコギリで音楽を演奏)。求人広告を見て、アパートの管理人に作用されますが、何時か殺されて肉として売られる運命が待っています。ベジタリアン?
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ルイゾン                        肉屋の主人

肉屋の主人:人間を殺してその肉を売る悪魔?肉屋をやりつつ店舗の上のアパートまで経営しています。出演者全員が善人の様なこの映画で、この人は貴重な存在です。

ジュリー:肉屋の娘。強い近視でメガネをかけていますが、メガネをとると美人?ルイゾンに恋して彼を父親の魔手から救おうとします。チェロを弾き、ルイゾンのミュジック・ソウとの合奏はなかなか。ベジタリアン?

肉屋の恋人:肉を貰って肉体を提供するギブアンドテイクな関係。星座占いに凝っていて、肉屋の主人はゴリラ宮に入ったなどと言う。ルイゾンとベッドのスプリング直すシーンは笑えます。

五人家族:幼いふたりの息子とお祖母さん、夫婦の五人家族。肉を手に入れるため、お祖母さんを肉屋の主人に売り渡します。

●(勝手に命名)エスカルゴ爺さん:自室を水浸しにしてカエルとカタツムリを飼い、動物性タンパク質を摂取しています。

自殺願望の奥さん:『ピタゴラスイッチ』みたいな装置を作って何度も自殺を試みますが、ことごとく失敗。『ピタゴラスイッチ』って何だ、という方は17時半頃NHKをご覧ください^^;

●(勝手に命名)内職兄弟?:音叉と共鳴して鳴く不思議な缶詰を製造。缶詰の正体はいったい何だ!
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内職兄弟(兄)                    トログロ団

トログロ団:地下の下水道で暮らす謎の集団。防水服に身を包みヘッドランプを付けている。ジュリーに頼まれ(というかレンズ豆に釣られて)ルイゾンの救出に向かう。下水道を伝って神出鬼没だが人のいいマヌケな集団。ベジタリアン?

 などと書いてもこの映画の雰囲気と面白さは伝えられません。たぶん、拍手喝采の人とナンダコレ!の両派に別れると思います。アメリを楽しんだ後、ストーリーを追わず奇妙な人々の奇妙な行動を楽しむ、という心がけが大事です・・・笑。少なくとも、内職兄弟の作る缶詰の正体に真剣に悩むという態度だけは避けたいものです・・・私のこと(^^;)

監督・脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン、マリー=ロール・ドゥーニャ、ジャン=クロード・ドレフュス


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