映画 ラブ・アクチュアリー(2004英米) [日記(2010)]
冒頭、英国のヒースロー空港での親子、恋人同士、友人同志、夫婦等の様々な出会いのシーンが幾重にも描かれ、世界は愛に溢れている、9.11の時もメッセージは憎しみや恨みではなく愛だったというナレーションがかぶります。これ、盲点ですね。
映画はクリスマスまで5週間にせまった9つの愛と、クリスマスにその愛が迎える結末をユーモアとペーソスをこめて描いています。
・英国首相と秘書 の恋
・母を亡くした少年とアメリカ人の少女 の恋
・作家とメイド の恋
・会社経営者と妻と女性社員 の三角関係
・精神病の弟を持ったOLと同僚 の恋
・親友の花嫁に惚れた男 の片思い
・セックスシーンを演じる男優と女優 の恋
・モテない青年 の恋
・ロック歌手のオッサンさん の愛
相手がキーラ・ナイトレイだからと云うわけでもないのですが、ちょっと切ないのは、親友の花嫁に惚れてしまった画家の愛です。ラジカセ片手に聖歌隊を偽って新婚家庭を訪れ、クリスマスだから聞き流してと今更どうしようもない愛の告白。
英国首相と秘書 の恋は、もうばかばかしいとしか云いようがありませんが、 ヒュー・グラントですから何時ものようにそれなりに絵になります。蛇足ですがこの人の駄目男振りは天下一品かもしれません。
母を亡くした少年とアメリカ人の少女の愛も健気。振り向いて貰うためにドラムを叩き、(義理の)父親(リーアム・ニーソン)の応援で空港へ駆けつけるあたりは、見ている方も応援したくなります。おまけに、ヤモメとなった親父に彼女をくっつけるという業まで演じてしまいます
。
監督は『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ、『ノッティングヒルの恋人』の脚本を書いたリチャード・カーティス。『Mr.ビーン』の脚本も手がけている関係か、ローワン・アトキンソンも出ています。『ブリジット・ジョーンズ』『ノッティングヒルの恋人』は?ですが、『ラブ・アクチュアリー』の発想は評価します、お薦め。
監督:リチャード・カーティス
出演者:ヒュー・グラント リーアム・ニーソン コリン・ファース エマ・トンプソン アラン・リックマン ローワン・アトキンソン
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