映画 雨の訪問者(1969仏) [日記(2010)]
チャールズ・ブロンソン ルネ・クレマン
パリは燃えているか(1966)
ウエスタン (1968年)
さらば友よ (1968年)
雨の訪問者(1969年)
狼の挽歌 (1970年)
パリは霧にぬれて (1970)
レッド・サン (1971年)
狼は天使の匂い (1972)
こうやって並べてみると、『さらば友よ』でアラン・ドロンと競演してブレークしたチャールズ・ブロンソンを、ルネ・クレマンが起用した経緯が想像できそうです。1968年~71年はブロンソンがヨーロッパで活躍した年ですね。
よほど井戸が深いのか 落ちるのが遅いのか
彼女には周囲を見渡し
我が身を案じる時間がたっぷりあった
冒頭は『狼は天使の匂い』同様またも『不思議の国のアリス』です。ルネ・クレマンはルイス・キャロルのファン?、衒学趣味としてはお馴染みという気がしますが・・・。
シーズンを過ぎた海水浴場?、雨のなか男がひとりバスから降り立ちます。
マルセイユからのバス?
そうよママ
どうせ通過でしょ
何見ているの、乗客でも?
そうよ
バスが連れてきたの?まさかね だれも来るわけないわ
雨が連れてきたのよ
そぼ降る雨、不気味な男、しゃれた会話、もうフランス映画の世界ですねぇ。
若い人妻メリー(マルレーヌ・ジョベール)がこのバスで来た男(雨の訪問者)に襲われ、彼女は男を撃ち殺します。事が事ですから、メリーは秘密裏に男の死体を海に投げ込み、何食わぬ顔で普段の生活に戻ります。が、正体不明のアメリカ人・ドブス(チャールズ・ブロンソン)が現れ『お前、殺しただろう・・・』。
映画は、このドブスの正体の謎を軸に、メリーの恐怖と健気な闘いを描きます。配役から云うと、マルレーヌ・ジョベールが主役で、チャールズ・ブロンソンは引き立て役なわけですが、(たぶん)ルネ・クレマンの意図通り、『雨の訪問者』はチャールズ・ブロンソンの主演映画となっています。ブロンソンですが一筋縄ではゆきません。暴力の臭いをさせつつ優しさがあったり、クールな様でいてメリーを『ラブラブ(エプロンのプリントがLove Love)』と呼ぶ茶目っ気があったり、コイツは何者なんだと、メリー同様見ている方も翻弄されます。この映画の魅力は、チャールズ・ブロンソンに尽きます。
マルレーヌ・ジョベールですが、ソバカスだらけの美人とも云えない女優さんですが、映画の進行とともに段々と存在感が増し美しくなってゆくのが不思議です。余談ですがマルレーヌ・ジョベールの娘さんがエヴァ・グリーンだそうです。そうそう、ブロンソンの愛妻ジル・アイアランドも出ています。
監督:ルネ・クレマン
音楽:フランシス・レイ
出演:チャールズ・ブロンソン マルレーヌ・ジョベール ジル・アイアランド
パリは燃えているか(1966)
ウエスタン (1968年)
さらば友よ (1968年)
雨の訪問者(1969年)
狼の挽歌 (1970年)
パリは霧にぬれて (1970)
レッド・サン (1971年)
狼は天使の匂い (1972)
こうやって並べてみると、『さらば友よ』でアラン・ドロンと競演してブレークしたチャールズ・ブロンソンを、ルネ・クレマンが起用した経緯が想像できそうです。1968年~71年はブロンソンがヨーロッパで活躍した年ですね。
よほど井戸が深いのか 落ちるのが遅いのか
彼女には周囲を見渡し
我が身を案じる時間がたっぷりあった
冒頭は『狼は天使の匂い』同様またも『不思議の国のアリス』です。ルネ・クレマンはルイス・キャロルのファン?、衒学趣味としてはお馴染みという気がしますが・・・。
シーズンを過ぎた海水浴場?、雨のなか男がひとりバスから降り立ちます。
マルセイユからのバス?
そうよママ
どうせ通過でしょ
何見ているの、乗客でも?
そうよ
バスが連れてきたの?まさかね だれも来るわけないわ
雨が連れてきたのよ
そぼ降る雨、不気味な男、しゃれた会話、もうフランス映画の世界ですねぇ。
若い人妻メリー(マルレーヌ・ジョベール)がこのバスで来た男(雨の訪問者)に襲われ、彼女は男を撃ち殺します。事が事ですから、メリーは秘密裏に男の死体を海に投げ込み、何食わぬ顔で普段の生活に戻ります。が、正体不明のアメリカ人・ドブス(チャールズ・ブロンソン)が現れ『お前、殺しただろう・・・』。
映画は、このドブスの正体の謎を軸に、メリーの恐怖と健気な闘いを描きます。配役から云うと、マルレーヌ・ジョベールが主役で、チャールズ・ブロンソンは引き立て役なわけですが、(たぶん)ルネ・クレマンの意図通り、『雨の訪問者』はチャールズ・ブロンソンの主演映画となっています。ブロンソンですが一筋縄ではゆきません。暴力の臭いをさせつつ優しさがあったり、クールな様でいてメリーを『ラブラブ(エプロンのプリントがLove Love)』と呼ぶ茶目っ気があったり、コイツは何者なんだと、メリー同様見ている方も翻弄されます。この映画の魅力は、チャールズ・ブロンソンに尽きます。
マルレーヌ・ジョベールですが、ソバカスだらけの美人とも云えない女優さんですが、映画の進行とともに段々と存在感が増し美しくなってゆくのが不思議です。余談ですがマルレーヌ・ジョベールの娘さんがエヴァ・グリーンだそうです。そうそう、ブロンソンの愛妻ジル・アイアランドも出ています。
監督:ルネ・クレマン
音楽:フランシス・レイ
出演:チャールズ・ブロンソン マルレーヌ・ジョベール ジル・アイアランド
ルネ・クレマンにフランシス・レイ、豪華ですね。ジル・アイアランドが出演するのはお約束ですね。
by galapagos (2010-11-14 15:49)
ルネ・クレマンは次に『パリは霧にぬれて』あたりを見ようかと思っています。
by べっちゃん (2010-11-14 22:09)