SSブログ

映画 運命のボタン(2009米) [日記(2011)]

運命のボタン [DVD]
 原作はリチャード・マシスン。ウィル・スミス主演『アイ・アム・レジェンド』もマシスンの原作でした。マシスンというと昔のホラー系SF作家ですが、クリストファー・リーブの『ある日どこかで』のようなラブストーリーもあってなかなか幅広い作風の作家です。アイデアとプロットに冴えがありますから、映画化されたものが多いです(スピルヴァーグの『激突』とか)。

 『運命のボタン』もまた着想の妙です。ある日突然に『箱』が届きます。24時間以内に箱に付いているボタンを押せば、100万ドルが貰えるが、代わりに関わりない他人がひとり死ぬ、というもの。さあ、あなたならどうします?昨今の為替なら100万ドルは8300万円。ボタンを押すだけで大金が手に入り、人が死ぬにしても、直接手を下すわけではなし、何処の誰ともわからない赤の他人が死ぬんだから。いや、それはモラルとしてまずいだろう、と夫婦で悩むんですが、家計を心配する妻(キャメロン・ディアス)はボタンを押すんですね。いやぁ、私だって押してしまいそう。

 チャード・マシスンですからしっかりSF的な裏があって・・・。ストーリー命の映画ですからこれ以上は止めておきますが、あれこれ盛りだくさんで何処がポイントなのかちょっとわかり辛いところが難です。この映画、たぶんB級なんですがカルト的人気が出るかもしれません。ちなみに、原作と邦題はButton、映画の原題はBox。家も車も肉体そのものも『箱』だというわけです。
 で、お薦めかと言うと、リチャード・マシスンなら見てみたい、云う方以外にはあまりお薦めできませんが、以外と面白いかもしれません。

 着想とプロットならフレドリック・ブラウンという短編の名手が(長編も書いていますが)います。この作家の短編を膨らませると、面白いミステリやファンタジーが作れると思うのですが、如何なものでしょう。

監督:リチャード・ケリー
出演者:キャメロン・ディアス ジェームズ・マースデン  フランク・ランジェラ

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0