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映画 大いなる西部(1958米) [日記(2011)]

大いなる西部 [スタジオ・クラシック・シリーズ] [DVD] 1958年の西部劇ですから、たいへん分かり易く安心して見ることができます。最近見たアレコレとは違います(笑。 
 どこが分かり易いかというと、登場人物がはっきり色分けされ、ストーリーに映画としての様式が備わっていることです。この映画で言えば、テリル(一家)とヘネシー(一家)のふたつの集団が水源をめぐって争い、その争いに巻き込まれた主人公マッケイが争いを収め、美女と結ばれてHappyEndとなるわけです。結末が分かっているんですねぇ。

 牧場主の娘と結婚するために東部から来たマッケイ(グレゴリー・ペック) が主人公。マッケイを迎えるのが許嫁のパトリシア(キャロル・ベイカー)とその友人のジュリー(ジーン・シモンズ)のふたり。このジュリーの登場の仕方が思わせぶりで、あぁやはりという結末にまります(見てのお楽しみ)。

 大牧場主で少佐と呼ばれるテリルとヘネシーは、牛に飲ませる水源をめぐって30年争っています。この水源を所有しているのがジュリーで、テリルとヘネシーは相手を追い落とす為にこの水源の獲得に血道を上げているというわけです。こういう構図の中に、テリルの娘の婚約者としてマッケイが現れ、両家の争いに巻き込まれます。

 脇役ながらピリリと辛いのが、テリルの牧童頭チャールトン・ヘストンとヘネシーの息子のチャック・コナーズ。チャールトン・ヘストンはパトリシアに密かに思いを寄せており、当然にマッケイの登場は面白くありません。チャック・コナーズは、何かと言うと暴力に訴える短絡的なデキの悪い息子。このふたりがストーリーをさらにややこしく(面白く)してグレゴリー・ペックのカッコ良さがさらに光るちいう筋書きになっています。2mを超えるチャック・コナーズが親爺に叱られてシッポを巻くあたりは、なかなか好感が持てます。
 ヘネシーを演じるバール・アイヴスがオスカーを獲っていますが納得。テリル親子とチャールトン・ヘストンニ軸足を置くと悪役なわけですが、これが理にかなった?悪役ぶりで、後半はバール・アイヴスがストーリーを引っ張ってゆきます。

 グレゴリー・ペック(ローマの休日)、チャールトン・ヘストン(ベンハー)、チャック・コナーズ(ライフルマン)と懐かしいスターが登場し、★★★です。 

監督:ウィリアム・ワイラー 
出演者:グレゴリー・ペック チャールトン・ヘストン  ジーン・シモンズ  キャロル・ベイカー  バール・アイヴス チャック・コナーズ

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