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映画 トロイ(2004米) [日記(2011)]

トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
 豪華です。監督がウォルフガング・ペーターゼン(Uボート)、脚本がデヴィッド・ベニオフ(25時映画25時)、ブラッド・ピットに主演させて、ピーター・オトゥール(アラビアのロレンス)、ジュリー・クリスティ(ドクトル・ジバゴ)まで使って、エリック・バナ、オーランド・ブルーム、ダイアン・クルーガー出演してコレ?、とは言い過ぎですか。

 トロイと言えば木馬ですが、アキレスは木馬に隠れなかったのではないですか?アキレス腱をやられて死ぬんでは?と思って見ていると、どうもギリシア神話とは違うみたいです。映画の方も神話を適当に解釈してるんだったら、こっちも映画をテキトーに解釈して観ればいいわけです。

 まず、オーランド・ブルーム(パリス)とダイアン・クルーガー(ヘレン)。戦争の手打ちで相手の武将の奥さん掠うって言うのは神話通りでも芸がなさすぎます。若いふたりの欲望?だけが前に出て、駆け落ちの必然性みたいなものも全然描かれていません。これが原因でギリシアに攻め込まれ、兄貴のエリック・バナ(ヘクトル)はブラッド・ピット(アキレス)に殺され、父親のピーター・オトゥール(プリアモス)が嘆き悲しむという、軽薄を絵に描いた様な役です。ダイアン・クルーガーも同罪(笑。それに比べるとピーター・オトゥールは元シェイクスピア俳優の貫禄で、息子に先立たれた老父を好演し涙を誘います。
 ではブラッド・ピット(アキレス)はどうかというと、この人もパッとしません。古くは『セブン』『12モンキーズ』とか最近では『ベンジャミン・バトン』とか演技のうまい俳優の筈ですが、本作では×。
 デヴィッド・ベニオフも『25時』『卵をめぐる祖父の戦争』なんかはいいんですが、脚本はどうもねぇ。
 監督のウォルフガング・ペーターゼン、『Uボート』は文句なしの傑作だと思うのですが、『トロイ』『ポセイドン』とレベル落としすぎでは?

 見る方も2時間40分の大作です。時間の無駄とは言いませんが、残るものはあまりありません。しかし、これだけのメンバー使ってコレですから、私がワーナーの社長なら・・・。

監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:デヴィッド・ベニオフ
出演:ブラッド・ピット エリック・バナ オーランド・ブルーム ショーン・ビーン ピーター・オトゥール ダイアン・クルーガー ジュリー・クリスティ

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