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映画 いまを生きる(1989米) [日記(2011)]

いまを生きる [DVD]
 いわゆる学園ドラマにロビン・ウィリアムズの先生ですから、だいたい想像できます。舞台は卒業生の75%がIVYリーグに進学すると言う全寮制の名門高校。これで、だいたいではなくハッキリと想像がつきます。

 この高校に自らも卒業生であるキーティング(ロビン・ウィリアムス)が英語教師として赴任してきます。大学進学の予備校化したこの学園でキーティングの授業は異彩を放ちたちまち学生を引きつけることとなります。自分で考える、自分の視点を持つということを主眼に英語(国語)の授業を進めるんですが、学校の管理社会に飽き飽きした学生には新鮮だったでしょうね。

 授業で、キーティングが教科書の頁を生徒に破かせる場面は、笑わせます。詩の評価を面積化してその優劣を判じようというのですから、プラグマティズムも極まれり、みたいな理屈で、キーティングでなくとも破り捨てたくなります。ホイットマンやバイロンなどの詩人の名が頻出しますが、英文学ではやはり詩ですね。ワーズワース、イェーツ、TSエリオットの名が出てきたかどうか?ですが、英米では 小説<詩 みたいで、日本とはかなり様相が異なります。詩を学ぶことによってかれらの心が自由へと解き放たれたのかどうか。

 生徒として核になるのが、ハーバードに入学して医者になるために学園に入れられたニール(ロバート・ショーン・レナード)と引っ込み思案のルームメイト、ドッド(イーサン・ホーク)です。『ハーバードに入学して医者になるためにこの学園に入れられた』で、これも筋書きは想像できます。そして『目覚めた』彼らによって事件が引き起こされ学校当局と対立し・・・その通りの結末を迎えます。

 この手の映画では『カッコーの巣の上で』がやはり一番良くできていると思います。

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ラストシーン

 監督は、ケリー・マクギリスがアーミッシュを演じた『目撃者・刑事ジョン・ブック』、ラッセル・クロウの『マスター・アンド・コマンダー』のピーター・ウィアーです。ロビン・ウィリアムズはロビン・ウィリアムズ過ぎて面白くありません。やはり『グッドモーニング・ベトナム』が一番でしょう。
 
監督:ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ ロバート・ショーン・レナード イーサン・ホーク

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