SSブログ

映画 オーケストラ!(2009仏) [日記(2011)]

オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
 フランス映画ですが、会話の殆どはロシア語?。何故かと言うと、ロシアのボリショイ交響楽団のニセモノがパリで公演するストーリーが軸となっているからです。
 パリのプロモーターから1通のFAXがボリショイ交響楽団の事務局に届きます。NYフィルの招聘が困難となったので、ピンチヒッターとしての公演依頼が舞い込みます。このFAXを目にしたのは、偶然部屋掃除に来ていたボリショイ劇場の掃除夫。この掃除夫の目がキラリト光り、FAXをポケットにしまい込みます。何故キラリと光ったのか?、この掃除夫アンドレイは実は30年前にはボリショイ交響楽団の指揮者だったのです。未だ音楽への情熱止みがたく、このFAXを握りつぶして自らオーケストラを組織しボリショイ交響楽団を名乗ってパリ公演をしようとします。かつての指揮者が何故掃除夫をやっているのか、掃除夫が50名もの楽団員を集めることができるのか?
 この辺りで、「オーケストラ!」は喜劇なんだ!と思い始めます。だんだんに明らかになってきますが、当時のブレジネフのユダヤ人排斥に楯突いてアンドレはボリショイ交響楽団をクビになったようです。それもアンドレイひとりではなく、楽団員全員にではないにしても、相当数のユダヤ人楽団員がクビを切られたようで、彼らを集めれば30年前のボリショイ交響楽団が再結成できると考えたわけです、夢よもう一度でしょうか。

 チェロ奏者が救急車の運転手をしていたり、市場の八百屋、博物館の警備員など、音楽とは関係のない仕事をしていますが、元団員をひとりひとり訪ねてこのたくらみに参加させます。パスポートが間に合わないので偽造パスポートを作ったり(空港で!)、衣装も楽器もパリで調達するドロ縄。無事パリに到着するも、それぞれの楽団員はアルバイトに忙しくてリハーサルにも現れず・・・完全に笑わせておいて最後にチャイコフスキーのバイオリン協奏曲の名演奏となるわけです。ストラヴィンスキーとかユダヤ系の作曲家をもってきてもいいわけですが、やはり人気のチャイコフスキーでしょうか。

 パリのプロモーターが、「トランスポーター」のあのタルコーニ警部=フランソワ・ベルレアンです(警部、がんばっています)。メラニー・ロランは?=》それはネタバレですから・・・。
この手の映画には、「敬愛なるベートーベン」がありますが、わたしはそちらの方が好きです。いえ、ダイアン・クルーガーがどうのと言う話ではなく、メラニー・ロランもきれいでした。

監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ メラニー・ロラン

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0