映画 ジャガーノート（1974英）

　大西洋航路の巨大客船ブリタニック号に時限爆弾が仕掛けられ、ジャガーノートを名乗る犯人より50万ポンドの要求が届きます。時限爆弾を無効にし乗客乗員を救出するドラマを、海軍爆発物処理班、乗組員、乗客、ロンドンの各視点から描いた、パニック映画です。救命ボートで乗客を逃がせばいいわけですが、嵐に遭遇してそれも出来ないという上手な言い訳も用意されています。

　視点を欲張りすぎて、それぞれのプロットが中途半端です。爆発物処理班による爆弾の処理、例のワイヤーを一本一本切断するシーンも、現在では緊迫感に欠けます。このプロットは「ジャガーノート」が最初らしく、後にこの種のシーンが続々と現れますから、公開当時は相当なインパクトがあったんでしょうね。そういう意味では「古典」かもしれません。

　今となっては古臭いサスペンス映画に過ぎませんが、楽しめるのは、有名俳優の若い頃の姿を拝めることです。

リチャード・ハリス（爆発物処理班リーダー）：「ハリポタ」の初代ダンブルドア校長。

オマー・シャリフ（ブリタニック号船長）：「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」の名優。

アンソニー・ポプキンス（ロンドン警察）：ご存知レクター博士。

イアン・ホルム（船舶会社の専務）：「エイリアン」のアンドロイド、「ロード・オブ・ザ・リング」のビルボ・バギンズ。

当たり前ですが、リチャード・ハリス、アンソニー・ポプキンス、イアン・ホルムは若く、オマー・シャリフは老いています。リチャード・ハリスは亡くなりましたが、オマーシャリフは健在です。↓　分かりますね。

 

　

　 

監督：リチャード・レスター

出演：リチャード・ハリス  オマー・シャリフ  アンソニー・ホプキンス　イアン・ホルム